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思い出したように大相撲話

2022年01月27日 | 雑記帳
 初場所が終わったというのに、観戦記(笑)を書いていなかった。序盤で貴景勝が駄目になり、正代はいつもの調子なので、これは横綱独走かという雰囲気だった。しかし日替わり伏兵のような状態で、かなり面白い場所となった。初場所初優勝のジンクスが続き、阿炎が勝ってくれたらなあと思ったが、届かなかった。


 ずいぶんと足踏みの長かった御嶽海が落ち着いた姿を見せ、昇進を果たした。個人的に好みのタイプではないので、関心は低い。ただ長野県出身の大関が「雷電」以来と聞き、書棚の「講談えほん」シリーズの一冊を改めて見直す。何度か読んでみたが、読み聞かせするにはかなりの強敵だ。いつか土俵に上げてみたい。




 さて、場所を振り返ると若い力士たちの将来展望が少し垣間見えた。期待通りに勝ち上がった者もそうでなかった者もいたが、調子の良し悪しを超えて「気力」の占める割合が大きいと痛感させられた。ほとんどの場合、顔をみると察せられる。闘争心が顔に出るのはモンゴル勢に多い。日本人は秘めるのが流儀だ。


 昨日、一人の力士の引退がネットで話題になっていた。三段目の華吹(はなかぜ)。51歳、現役最年長力士である。初土俵が昭和と聞くと、とてつもない気がする。約36年、一般人が想像する以上に特殊な世界に身を置き続けたことは、才能と呼んでもいいだろう。昨年の一月場所には勝ち越したというから驚きである。


 コロナ禍で力士の練習不足の中、華吹は経験値がモノをいい差が縮まったからだ、と語った親方がいた。世の中が順調に行くことだけを追い求めている者には沁みる話である。引退後のチャンコ屋は繁盛するだろう。ところで初場所印象深いのは12日目「溜席の妖精」の姿が見えず心配したこと。なんとミーハーな…。


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