「チポロ」菅野雪虫
菅野雪虫作品最新刊。
アイヌ神話を題材にしたファンタジー。
少年・チポロと少女・イレシュの成長と冒険物語。
〈魔物〉たちがイレシュをさらってしまう。
チポロは、北のさいはての港町・ノカピラを目指す。
オリジナルの「アイヌの神話」は、兄神が人間界を見限ってしまうが、
妹神は、地上に残って、慈しみを与えようとする。
兄は怒ってしまう。
「それほど言うなら、お前だけこの地上に残るがいい!」
雷鳴とともに、妹神はたった一人で地上に残された。
ここから物語が始まる。
【ネット上の紹介】
力も弱く、狩りも上手ではない少年・チポロ。そんなチポロに、姉のような優しさで世話を焼く少女・イレシュ。彼らの住む村に、神であるシカマ・カムイが滞在し、“魔物”たちが現れることを告げる。そして、その言葉どおり、大挙して現れた魔物たちは、イレシュをさらっていったのだった―。アイヌ神話をモチーフに描かれる長編ビルドゥングスロマン、ここに誕生!