「ひとびとの精神史」(1)栗原彬/吉見俊哉/編
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本企画は、第二次世界大戦の敗戦以降、現代に至るまでのそれぞれの時代に、この国に暮らすひとびとが、何を感じ考えたか、どのように暮らし行動したかを、その時代に起こった出来事との関係で、精神史的に探求しようとする企てである。
全部で三章ある。
内容は次のとおり。
①生と死のはざまで
大田昌秀―原点としての沖縄戦
大田洋子―原爆と言葉
水木しげる―ある帰還兵士の経験
黄容柱と朴鐘鴻―近代の成就と超克
②それぞれの敗戦と占領
茨木のり子―女性にとっての敗戦と占領
黒澤明―アメリカとの出会いそこない
花森安治―その時、何を着ていたか?
堀越二郎―軍事技術から戦後のイノベーションへ
③改革と民主主義
中野重治―反復する過去
若月俊一―地域医療に賭けられたもの
西崎キク―大空から大地へ
北村サヨ―踊る宗教が拓く共生の風景
それぞれの人物を、その道の研究者、専門家が語っていく。
【おまけ】
図書館に入荷するのを待っていたが、入ってこなかった。
取り寄せて購入した。
【ネット上の紹介】
敗戦という大転換を経て、何が変わり、何が変わらなかったのか。戦後70年の「原点」を見つめる。