昨晩、「千と千尋の神隠し」を観なおした。(個人的には、この作品が一番観なおし率が高い)この街のモデルが台湾の九份と言われている。(元々、金鉱山の街で日本統治時代が最盛期だった、と言われている)
映画を観ていて、現地バスでの情景を思い出した・・・たまたま、日本人団体ツアー客のバスに乗り合わせたのだ。
――そのツアー・ガイドの方は現地・台湾の高齢の方だった。
ガイドさんは、少したどたどしい日本語で説明していた。
「九份は金鉱で栄えた、やがて掘り尽くして衰退した・・・しかし、今は宮崎先生のおかげです」
この説明を、私が意訳するとこうだ。
「九份は宮崎駿監督『千と千尋』の舞台のモデルと言われるようになり、日本人観光客が大勢来て金を落としてくれる、かつての金鉱で栄えた時のように、街は再び金を生み出すようになったのだ、ありがたいことだ」
【備考】
九份の街は、実際のところ、日本人観光客だけでなく、地元台湾の方々も大勢訪問されている。『千と千尋』の影響もあるが、1989年、それまでタブー視されてきた二・二八事件を正面から取り上げ、ヒットした映画『悲情城市』ロケ地となったことにより、脚光を浴びたから。だから、九份人気は、必ずしも『千と千尋』のみの影響ではない。(byWikipedia参照)・・・でも、1部の店では『千と千尋』グッズが売られ、千尋やカオナシの絵が飾られ、ジブリ音楽が流れ、日本人ガイドさんが「ここが湯婆婆の館と言われている店です!」、って説明したりしているのも事実だ。
【参考】以下、ジブリ公式サイトより
●ここが、舞台といえるもの 作品名 場所
おもひでぽろぽろ | 山形 |
海がきこえる | 高知・吉祥寺など |
平成狸合戦ぽんぽこ | 多摩ニュータウン |
コクリコ坂から | 横浜・新橋 |
●大いに参考にした場所
作品名
場所
天空の城ラピュタ | イギリス・ウェールズ地方 |
となりのトトロ | 埼玉県所沢市近郊 |
魔女の宅急便 | スウェーデンのストックホルム、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町 |
紅の豚 | アドリア海沿岸 |
耳をすませば | 京王線の聖蹟桜ケ丘駅周辺(東京都多摩市) |
もののけ姫 | 屋久島、白神山地 |
千と千尋の神隠し | 江戸東京たてもの園 |
猫の恩返し | 横浜元町 |
ハウルの動く城 | フランス・アルザス地方、中央アジア |
崖の上のポニョ | 広島県福山市鞆の浦 |
借りぐらしのアリエッティ | 青森県盛美園、小金井市はけの小路、武蔵野公園と野川 |
【リンク】