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「その女アレックス」ピエール・ルメートル

2020年01月12日 20時17分53秒 | 読書(小説/海外)
「その女アレックス」ピエール・ルメートル

ずっと気になっていたが、やっと読んだ。
面白いと評判の作品。
女性が誘拐される。
誘拐事件、と思ったら・・・これ以上書けない。
ネタバレになってしまう。
自分で読んで、驚いてほしい。
単純に、「面白い」で片付けれられない内容だ。

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ある時点から本人は忘れ、気づくのは他人だけになる。

P240
こうしたその場限りの会話というのは真実かどうかを問われないし、会話そのものが目的であって、中身はどうでもいいのだから。

【蛇足】
今後読もうと思っている方は、以下読まないで。
××は××されたが、○○はそのまま。
私は○○が諸悪の根源と思う。
初期の段階で、信田さよこさんのカウンセリングを受けていたら、ここまでならなかったかもしれない。
それにしても、新年早々読んだのが「アレックス」とは!
もっとめでたい内容の作品を選択すべき?
「羊たちの沈黙」なみにサイコなシーンあり。

【ネット上の紹介】
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。