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「警官の血」佐々木譲

2020年05月03日 20時23分39秒 | 読書(小説/日本)
「警官の血」佐々木譲

昭和23年から平成まで、三代の警官を描く大河ミステリ。
とても面白く、一気読み。
2007年の作品だけど、もっと早くに読むんだった。

上巻P180
「覚えておけ。駐在警官は、ただの外勤巡査とはちがう。極端な言い方をすれば、外勤巡査は勤務中だけ真面目な警官であればいい。だけど駐在警官は、二十四時間、立派な警官でなくちゃならないんだ。覚悟はいいな」

下巻P218
「ひとつだけお聞かせください。この任務に、わたしが、選ばれた理由は何なのでしょうか」
(中略)
「血だ。きみには、いい警察官の血が流れている。こんなイレギュラーな任務にも耐えられるだけのね」

【ネット上の紹介】
血か、運命か。三代の男たちは警察官の道を選んだ。「このミステリーがすごい!」(2008年版)第1位。昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。
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