MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『アンコール!!』

2013-07-10 22:46:57 | goo映画レビュー

原題:『SONG FOR MARION』
監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
脚本:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
撮影:カルロス・カタラン
出演:テレンス・スタンプ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ジェマ・アータートン/アン・リード
2012年/イギリス

自虐を突き抜ける感動について

 同種の作品としてダスティン・ホフマンが監督したイギリス映画『カルテット! 人生のオペラハウス』(2012年)を観たばかりであり、脚本を比較するならば、本作は主人公のアーサー・ジョンソンと長男のジェームズとの不仲の原因が描かれておらず、ジェームズが一人で娘を育てている原因も明らかにされない。クライマックスもエリザベスがリーダーを務める老人たちのコーラスグループがコンクールの会場まで出向きながら突然‘規定外’として一旦は出場出来ないことになったものの、アーサーのゴリ押しで出場して3位を獲得してしまうなど、物語に全く深みが無いのであるが、『カルテット! 人生のオペラハウス』に無いものが本作にはある。『カルテット!』はクラシックだったこともあり、ラストシーンで本人による歌唱が無かったのであるが、アーサーの妻であるマリオンを演じたヴァネッサ・レッドグレイヴが自ら歌うシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ(True Colors)」やアーサーを演じたテレンス・スタンプが自ら歌うビリー・ジョエルの「ララバイ グッドナイト・マイ・エンジェル(Lullabye (Goodnight, My Angel))」は拙いながらも一聴するだけの価値はあり、それだけが本作を観る価値だと言っても過言ではないであろう。
 それにしても老人コーラスグループにナールズ・バークレイ(Gnarls Barkley)の「クレイジー(Crazy)」やサルトン・ペッパー(Salt-n-Pepa)の「レッツ・トーク・アバウト・セックス(Let's Talk About Sex)」を歌わせる自虐振りは徹底しており、だからラストで息子の電話に出ないアーサーは寝ているようで、実は死んでいるのだと思う。


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矢口の不倫と安藤の出産

2013-07-10 00:37:29 | Weblog

美川憲一、矢口真里に「不倫は駄目よ」(日刊スポーツ) - goo ニュース

 歌手の美川憲一が芸能界の“ご意見番”としてどれほどの影響力があるのか知らないが、

矢口真里に関しても、安藤美姫に関しても当たり前のことしか述べていないと思う。確かに

不倫は悪い事だとしても、いつも旦那と寝ているベッドの上で他の男を連れ込んで寝るから

こそ得られる快感というものもあるわけで、そのような性癖を抱えている本人は止めたくても

止められないという事情も勘案しなければならないであろうし、「オリンピック選手って日本を

代表する人なんだから避妊をしなければならない」という安藤に対する批判もピントが

ずれている。安藤がオリンピックの強化選手に選ばれているならば、その通りだとしても、

2シーズン休養し、強化選手から外れていることを鑑みるならば、安藤の出産は“確信犯”で

あるだろうし、子供をモチベーションにして再びリンクに立つ決心をしたのであるならば、

ただでさえ逆風なのだから静かに見守ってあげるべきだと思う。


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