MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『震動』

2013-07-14 22:24:05 | goo映画レビュー

原題:『震動』 英題:『Shindo -The beat knocks her world-』
監督:平野朝美
脚本:平野朝美
撮影:市来聖史
出演:川籠石駿平/北香那/松永拓野/九太郎/小川弦/金子祐史/近藤真彩
2012年/日本
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013

伝わってこない「震動」について

 演出に関して議論する以前に、肝心の脚本が上手くない。例えば、女性主人公の直が自分を捨てた母親が現れ、東京に行って一緒に暮らす決心をするのであるが、男性主人公の春樹は女性の耳が不自由になった原因は母親の暴力だったと言っている。子供を虐待していた母親が施設に連絡をしてきて引き取りたいと申し込んだとしても、施設長が認めないと思う。あるいはその施設長は、直に手話を教えたのは春樹であると直に話すのであるが、教えてもらった直が覚えていないということも考え難い。覚えているから、春樹がギターが弾けないようにするために右手薬指を骨折させた同級生たちがいる教室まで乗り込んで喧嘩をふっかけたのではなかったのか?
 その喧嘩のシーンが直接描かれることはなく、タイトルにもなっている「震動」の場面は私が思い出せる限りでは、春樹がギターを購入するために一緒にいった楽器店で、大きなギターに耳をつけながら弦を爪弾いたときだけで、「震動感」はほとんど感じない。ラストシーンもグダグダで、せめて『汚れた血』(レオス・カラックス監督 1986年)のラストのジュリエット・ビノシュを見習って欲しかったのではあるが、直を演じた高校一年生の北香那の「熱演」だけは、「venetit haas」の音楽と共に強烈な印象を残す。それは熱が入った演技という意味ではなく、本当に「震動」を必要としているのかと思わせるからである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“強者”の存在の可能性

2013-07-14 00:50:49 | Weblog

担任、自殺あおる発言否定 名古屋中2転落死で会見(朝日新聞) - goo ニュース

 名古屋市南区の市立中2年の13歳の男子生徒が「死ねと言われた」などのメモを残して

10日に自殺した問題に関して、テレビ朝日のニュース番組において複数の生徒が「担任が

自殺をあおるように、やれるものならやってみろと発言した」と証言していたのであるが、

男子生徒の担任の31歳の女性教諭は自殺をあおるような発言は「一切していない」と否定

している。確かに担任の生徒に対して自殺を煽るということは考えにくく、万が一していたと

してもすぐに明らかになるような真相を隠すことも考えられない。女性教師の言葉を信じる

ならば、誰かがこの女性教師を陥れようと仕組んだ可能性がある。そうなると今回の事件は

なかなかの強者の生徒が絡んでいるのかもしれない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする