MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『扉をたたく人』

2013-07-30 21:22:09 | goo映画レビュー

原題:『The Visitor』
監督:トム・マッカーシー
脚本:トム・マッカーシー
撮影:オリヴァー・ボーケルバーグ
出演:リチャード・ジェンキンス/ヒアム・アッバス/ハーズ・スレイマン/ダナイ・グリラ
2007年/アメリカ

「メロディー」から「ビート」へ

 コネチカット州の大学教授である62歳のウォルター・ヴェイルはCDをリリースするほどのプロとして活躍していたピアニストの妻を亡くしたことから、すっかり生きがいを失っており、本の執筆を理由に授業も週に一コマしか受け持っていないのであるが、実は本を書く気力さえ無い有様である。せめて妻が奏でていた音を自ら再現してみようとピアノ教師を雇っては練習してみるのであるが、子供扱いされることを嫌い、すぐに教師を変えてしまう結果、ピアノが弾ける兆しさえ見えない。
 ウォルターがシリア出身の移民青年であるタレクと出会ったのはそんな時期だった。ウォルターはタレクからジャンベというアフリカの太鼓の叩き方を教えてもらう。ピアノと比較するならば明らかに習得しやすいジャンベに生きがいを見出したウォルターが人生に再びかつての輝きを取り戻そうとしていた矢先に、タレクが警察に捕まってしまう。ウォルターは知り合いの弁護士を通じてどうにかしてタレクを助け出そうと尽力するのであるが、「9.11」を経験したアメリカはもはや移民に対して以前のような寛大さを持ち合わせておらず、タレクは入国管理局の拘置所へ移送された後に、強制送還されてしまう。
 そこでラストの印象的なシーンを迎える。ウォルターが一人で駅の構内でジャンベを叩き続けるのであるが、それはまるでピアノを諦めて‘メロディー’を失ったウォルターが彩を表現することは出来ないまでも、せめて‘ビート’だけは途切れないようにもがいているように見える。しかし‘メロディー’と比べて変化の乏しい‘ビート’はタレクに対するウォルターの無力さを現し、せいぜい現状肯定とその維持に甘んじるしかなく、それは今のアメリカの異物に対する非寛容の象徴として虚しく響くのである。


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母国語を忘れた民族の未来

2013-07-30 00:22:29 | Weblog

韓国サポーター、安重根の大きな肖像画も レッド級横断幕 (夕刊フジ) - goo ニュース
日韓戦会場に横断幕 「歴史忘れた民族に未来はない」(産経新聞) - goo ニュース

 日本側の応援席では試合開始時に旭日旗を少しの間だけ掲げて、係員によって制止

されたらしい。旭日旗は韓国においては戦前の日本による侵略の象徴とされていることを

いわゆる“サッカーバカ”の応援団が知らなかった事を、『歴史を忘れた民族に未来はない』

と書かれた横断幕で応えたという面は無きにしも非ずではあるが、応援時の政治的主張を

禁じた国際サッカー連盟(FIFA)の規定に違反する事を知りながら、敢えて横断幕を掲げ、

さらに旭日旗を制止したように韓国人の係員が横断幕を制止しなかったとするならば、

韓国人は歴史どころではなく、ハングルという母国語を忘却してしまったことになり、歴史を

忘れた日本人よりも酷いことになっているのではないだろうか いずれにしてもとりあえず

せめてホームの試合には勝たなければ韓国サッカーに未来はないよね。


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