MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『コン・ティキ』

2013-07-05 22:18:53 | goo映画レビュー

原題:『Kon-Tiki』
監督:ヨアヒム・ローニング/エスペン・サンドベリ
脚本:ペッター・スカヴラン/アラン・スコット
撮影:ガイア・ハルトリ・アンドレセン
出演:ポール・スヴェーレ・ハーゲン/グスタフ・スカルスガルド/アグネス・キッテルセン
2012年/ノルウェー

「泳げない」というコンプレックス

 作品の冒頭は、おそらく5歳くらいの主人公であるトール・ヘイエルダールが遠くの方から雪原をゆっくりと正面に向かって歩いてくるシーンから始まる。トールは後から追いかけてくる仲間たちが制止するのも聞かずに一人で海に浮かぶ漂流に飛び乗り、間もなく足を踏み外して海中に落ちてしまうのである。すぐに友達に救出されるものの、元々なのか、あるいはこの事故がトラウマになったのかはっきりしないのであるが、トールは泳ぐことが出来なくなってしまう。
 泳げないというコンプレックスは意外とトールにとっては深刻な問題だったように思う。いよいよコン・ティキ号がポリネシアのツアモツ諸島に到着しようとした時に、コン・ティキ号は波を利用して座礁を防ごうと計画し、13回目の波で飛び越えようとしたのであるが、9回目の波で飛び出してしまい、コン・ティキ号は座礁し、トールは海に投げ出されてしまう。しかし既にトールは浅瀬におり、立ち上がると海から陸に向かってゆっくりと歩いてくるのであるが、そのシーンは彼が5歳の時のシーンと同じ構図で描かれることになり、それはまるで海に沈み長年抱えていたトラウマを海から自力で‘生還’することで解消しようと試みているように見える。つまりトール・ヘイエルダールは学者というよりも真の冒険家だったのだと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民主党の党首の迷走と惨敗

2013-07-05 00:46:32 | Weblog

参院選 民主公認取り消しの大河原氏 菅元首相が応援表明(産経新聞) - goo ニュース

それにしても今回の民主党はあまりにも無残すぎる。その原因がどこにあるのかと言えば、

言わずもがななのであるが、歴代の民主党の党首の迷走ぶりである。自国を敵にまわして

でも自説を主張し続ける鳩山由紀夫の中国擁護の姿勢にも呆れたが、参院選東京選挙区

(改選数5)で民主党公認を取り消された現職の大河原雅子を、ブログで「『原発ゼロ』を

鮮明にしてきた大河原さんを支援してきたが、党の公認がなくても全力で応援する」と明記

し、さらに「民主党は『2030年代原発ゼロ』の公約は掲げたが、前面に掲げて戦う候補は

限られている。原発ゼロに本気で取り組んでいる候補だけを応援する」とも記して支援

を表明した菅直人元首相の言動も、理解は出来るものの、それならば民主党という党が

どこに向かおうとしているのか、党の方向性が有権者には全く分からない事になってしまう。

もはや何も打つ手がないまま、民主党に限らず、野党全てが選挙戦に突入してしまった感が

ある。惨敗する時というのは、分かってはいてもどうしようもないのであろう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする