MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『狼が羊に恋をするとき』

2013-07-18 23:43:08 | goo映画レビュー

原題:『南方小羊牧場』 英題:『When a Wolf Falls in Love with a Sheep』
監督:ホウ・チーラン
脚本:ホウ・チーラン/ケリー・Y・L・ヤン/ホー・シンミン/オウタムン・チェン
撮影:パトリック・チョウ
出演:クー・カイ(クー・チェンドン)/ジエン・マンシュー/グォ・シューヤオ
2012年/台湾
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013

「コピー」に関する考察

 大学の予備校が林立するエリアが舞台設定となっている本作は当然のことながら「100」という数字がキーワードとなるのであるが、それは必ずしも満点を意味するだけではない。主人公のシャオヤン(小羊)が母親に、眠っている時には100まで数えて起こしてと言われており、100まで数えて起こしていたのであるが、ある日、100まで数えても母親が目覚めなかったことをきっかけにシャオヤンは永遠に続くものはないのだと悟る。
 一方で、コピーサービスのバイトをしているもうひとりの主人公のタンは、「塾に行ってくる」というメモを残してそのまま去ってしまったガールフレンドを探し続けていた。このいつまでも変わらないガールフレンドが残したメモと、シャオヤンがテスト用紙に描いている子羊のイラストが交互に映されるのであるが、一見するならば同じような子羊のイラストには数字が隠されていたのである。おこわ屋の女将が行方不明になっている犬を探しながら、新たに猫を拾って育てているように、変わるものと変わらないものを同時に孕む「コピー」という概念がポップに表現されている。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外交の上手さと現場の混乱

2013-07-18 12:23:43 | Weblog

拿捕船、北も兵器運搬認める「修理のため」 船と乗組員の解放要求(産経新聞) - goo ニュース
キューバ「北で修理」 拿捕船舶から武器、釈明(産経新聞) - goo ニュース

 中米パナマ運河近くで拿捕された北朝鮮の船舶について、北朝鮮外務省報道官の

「パナマ側がありもしない麻薬運搬容疑によって船長や乗組員らを『乱暴に攻撃して抑留』

した上、積み荷を強制的に捜索したとし、麻薬が見つからなかったため、『他の積み荷に

言いがかりをつけ、自らの暴挙を庇護しようとしている』」という批判は、キューバ外務省の

16日の、「20世紀半ばの老朽化した旧ソ連製の武器で、北朝鮮に“修理”を依頼するため

輸送していた」という釈明と辻褄を合わせながら一日かけて考えただけあって良く出来て

いると思うが、それならばミサイルなどを砂糖の積み荷の下に隠すように置いていたり、

逆に、北朝鮮国籍の船長が自殺を図ったりするような狼狽は見せないようにしないと

怪しまれてしまう。確か北朝鮮の最高裁が、中国で旅行会社を経営する韓国系アメリカ人に

最近、15年の労働教化刑を言い渡していたよな~という話にシフトしていく事になると思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする