MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ロシアンディスコ』

2013-07-20 22:55:36 | goo映画レビュー

原題:『Russendisko』
監督:オリヴァー・ツィーゲンバルグ
脚本:オリヴァー・ツィーゲンバルグ
撮影:永田鉄男
出演:マティアス・シュヴァイクホファー/フリードリッヒ・ミュッケ/クリスティアン・フリーデル
2012年/ドイツ
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013

大きなグルーヴが生まれない「ディスコ」 

 原作はウラジーミル・カミーナーのベストセラーとなった短編小説に基づいており、その作品集の中から面白い部分を寄せ集めて脚本が練られただけあって、個々のエピソードは確かに面白いと思うが、それが大きなグルーブを作って感動をもたらしているかどうかは微妙である。
 1990年、1967年生まれの同級生である主人公のウラジーミル、アンドレイ、ミーシャの3人はウラジーミルの両親から、ソビエト連邦から来たユダヤ人にはドイツの市民権が与えられるという話を聞いて気軽にベルリンにやって来る。確かにその後貧窮に苦しんでいた3人は現地に住んでいるオルガとウラジーミルが付き合うようになり、空き家を提供してもらったり、市民権を取得し損ねたアンドレイがヘレナにプロポーズして偽装結婚を企みながら、嘘をつき続けることができなくてバラしてしまうなど、それなりに苦労しており、さらにはウラジーミルの両親までが息子たちの後を追ってベルリンに来るなど、結構切迫している様子なのではあるが、その割にはラストがあっさりと収まるところに収まっており、結局それまでの苦労は何だったのかよく分からない。
 メリー・ホプキンの「悲しき天使(Those Were The Days)」やレニングラードの「Super Good」が効果的に使われている。


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政治家と市民運動家の違い

2013-07-20 12:36:58 | Weblog

菅元首相が比例自民“落選運動” 身内からも批判「市民運動に戻るべき」(産経新聞) - goo ニュース
菅元首相の提訴、官房長官「なぜ投票前の今なのか」(朝日新聞) - goo ニュース

民主党の菅直人元首相が19日、自身のブログで参院選の比例代表選について、「比例で

自民党に投票しない『落選運動』を呼び掛けます」「自民党の安倍政権は福島原発事故を

忘れたかのように原発推進で暴走している」と批判し、比例代表選を「自民党に対する

全国民による投票」と位置づけ、「原発ゼロを求める国民が大半だということを投票で示す

ことが必要だ」と書き散らしているようで、先日も安倍晋三首相のメールマガジンで名誉を

傷つけられたとして菅直人が提訴したことを菅義偉官房長官が17日の記者会見で「2年

以上前のことをなぜ今なのか。参院選の投票が差し迫っているから、何らかの思惑がある

のではないか」と述べたように、民主党の長島昭久衆院議員が19日、自身のツイッターで

「残念やはりあの人はバッジを外して市民運動に戻るべきだ、即刻」と批判している。

もはや手段を選ばない選挙運動は政治家のものではなくて、市民運動家レベルのもので、

こういうのを断末魔の叫びとでも言うのかもしれないが、どのようにあがいてみても情勢を

変えるだけの力が無いことを発言者自身が気がついていないのだから気の毒ではある。


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