MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『チャイカ』

2013-07-16 22:53:24 | goo映画レビュー

原題:『Chaika』
監督:ミゲル・アンヘル・ヒメネス
脚本:ミゲル・アンヘル・ヒメネス/ルイス・モイヤ
撮影:ゴルカ・ゴメス・アンドレウ
出演:サロム・デムリア/ギョルギ・ガブニア/アイチュア・イッサイェヴ
2012年/スペイン・グルジア・ロシア・フランス
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013 最優秀作品賞

「イノセンス」の限界

 売春婦として働いていたアイシャは妊娠がバレてしまったために、乗船していた貨物船から降ろされるのであるが、水兵のアジルベックは行き場所の無いアイシャを実家に来るように誘い、彼の老いた母親と兄と弟と一緒に住むようになる。やがてアイシャは男の子を産むのであるが、母親の目もあったためなのかアジルベックを含めた3兄弟はアイシャに手を出すことをせずに、数年が経過する。しかしある日、3兄弟が近所に落下してきたロケットの燃料タンクを売りに出かけていた間に、アイシャは家の外で凍死していた、兄弟たちの母親を発見する。兄弟たちが帰ってくるまでそのまま放置しておいたのであるが、兄弟たちが帰宅した時には母親の遺体はオオカミに食べられてしまっていた。母親が亡くなったためにタガが外れた兄はアイシャとセックスをし、三男にもアイシャを抱かせるのであるが、本気でアイシャを愛していたアジルベックは小さい男の子を連れて実家から出て行く。アイシャの実家に身を寄せるとアジルベックは鉄道の線路を整備する仕事に就き、やがて小さな教会でアイシャと結婚式を挙げる。ようやく‘初夜’を迎えるのであるが、‘余韻’にも浸れたアジルベックの兄の激しいセックスと比べて、初心なアジルベックのセックスに満足出来なかったアイシャは、皮肉にもアジルベックが建設に関わった鉄道列車に乗って家出をしてしまうのである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「好きだ好きだ好きなんだ」

2013-07-16 00:27:56 | 邦楽

「J-POPを殺したのはソニー」 知られざる音楽業界のタブー(産経新聞) - goo ニュース

 それまで楽曲をレコード会社の専属作家に任せていたのをフリー作家に開放し、アイドル

歌謡など新風を吹き込むなど「J-POP」の礎を築き、更に、「ウォークマン」という携帯音楽

プレーヤーを普及させたことなどを考慮するならば、ソニーが音楽業界に果たした貢献度は

他のレコード会社と比較するならば、甚大なものであろうから、その後の多少の紆余曲折は

大目に見てあげるべきであろう。寧ろ罪深いのはソニーの停滞期に売り上げを伸ばした

avexだとは思うが、ようするにポップソングの表現の可能性は出尽くしてしまったのだから、

良質の曲を聴きたければビートルズなどが量産した昔の名曲を聴き返せばいいのであり、

だからいまだにサザンオールスターズの復活が話題になったりするのであろう。例え天才が

一人出現したとしても音楽業界そのものを底上げするだけの力を持つはずもないし、だから

例えば、売り上げはあまり良くないようなのであるが、私は渡辺麻友がリリースした新曲の

「ラッパ練習中」は隠れた名曲なのではないのかと密かに思いながら聴き込むのである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする