MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「土人」と「外人」

2016-12-05 23:31:09 | Weblog

【土人発言問題】基地反対派に脅迫される機動隊員たち そして沖縄県民の現在の心境は?
菅氏「差別と断定できぬ」 「土人」発言の政府見解
<土人発言>政府見解に芥川賞作家・目取真俊さんが反発

 大阪府警の警察官の「ぼけ、土人が!」発言に関する閣議決定された政府見解(民進党・大西健介氏の「『土人』が差別語かなど問う質問主意書への11月18日付答弁書」)を2016年12月2日の毎日新聞夕刊から引用してみる。

「『土人』には『土着の人』『未開の土着人』などの意味があり、一義的に述べることは困難。鶴保(庸介沖縄・北方担当相)氏は警察官の発言について、逮捕権があり公権力を行使する者の言動として許すまじきことと考えて一方、人権問題と捉えるかどうかは、言われた側の感情を主軸に判断するべきで、個別事案を注視することが重要と述べている。」

 例えば、外国から来る、日本国籍を有しない人々を私たちは「外国人」と呼び「外人」とは呼ばないように配慮するようになっている。それは「言われた側の感情を主軸に判断する」以前に、言われた場合にどのような感情を相手にもたらすことになるのか言う側が忖度しているからである。このような思いやりが人権問題の解決の一歩となるはずで、理屈をこねて正当化しようとしている政府関係者たち、いわゆるエリート層はおそらく差別された経験が全くないのだと思う。因みに「ぼけ、土人が!」と言い放った大阪府警の警察官をビデオで撮っていた人物は沖縄出身の芥川賞作家の目取真俊だと書かれている。


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