現在、東京都美術館で『ゴッホとゴーギャン(Van Gogh & Gauguin : Realty & Imagination)』
が催されている。
ゴッホとゴーギャンの作風の違いというものは、例えば、ゴッホはアドルフ・ジョゼフ・トマ・
モンティセリ(Adolphe Joseph Thomas Monticelli)のような過度に油絵具を盛るような筆致を
取り入れるようになった一方で、ゴーギャンはピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ
(Pierre Puvis de Chavannes)のようなフレスコ画のような作風で、分かりやすく例えるならば、
ゴッホの「光沢」に対してゴーギャンは「マット」という艶消しで、対照的な画質なのだから
ポスト印象派(Post-Impressionism)という括りでは一緒であってもそもそも正反対の作風で、
そういう意味では乃木坂46の西野七瀬が「全力!脱力タイムズ」で指摘したように、
「そもそもゴッホの作品は当時の伝統的な油絵と違い、油絵の絵の具をたっぷりと使うのが
特徴だったため、画集などではその魅力が十分に伝わりません。それに対してラッセンは
エアブラシなど現代の最新技術を駆使した作品が主なので画集でも十分に絵の魅力が伝わります。
つまり画集でも絵の魅力が伝わるかという点において私は『ゴッホよりもラッセンが好き』という
意見には賛成できるなと思います。」という意見は的確なのである。