MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

ゴッホと「マニュアル本」

2016-12-11 00:10:35 | 美術

 東京都美術館の『ゴッホとゴーギャン(Van Gogh & Gauguin : Reality & Imagination)』で

さらに気になった作品はゴッホの『タマネギの皿のある静物(Still Life with a Plane of Onions)』

(1889年)で、とは言っても作風ということではなく、作品内に描かれている本が気になった

のである。

 調べてみるとこの本はフランソワ・ヴァンサン・ラスパイユ(François-Vincent Raspail)という

人物が書いた『健康に関する年鑑マニュアル(Manuel annuaire de la santé)』で、リーダーズ

英和辞典によると「フランスの化学者、政治家;共和派の闘士として、七月王政下に活躍;

1848年には『L'Ami du peuple(民衆の友)』紙を創刊;共和国大統領選に社会主義派の

候補としても立つも敗れる;のち第三共和制政府で議員をつとめる」とある。ゴッホは何故か

「Manuel」という文字を省略して描いているのであるが、これ以上のことはよく分からない。


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