百醜千拙草

何とかやっています

ICJ予想

2024-01-09 | Weblog
震災の被災者の生活を伝えるニュースを見ていると心が痛みます。亡くなった方や遺族の苦しみ、避難生活の困難さ、元の生活を取り戻すまでの苦労を想像すると、募金ぐらいしかできない自分の無力感を強く感じます。そんな中で、すぐ意味ある行動に移せる人々には尊敬の念しかありません。中でも心を打たれたのは愛知のトルコ人ボランティアの方々が行った炊き出し。異国の地で自らも不自由な生活をしている中で、本来無関係の他人を思いやり、かつそれを行動に移すことができるというのは、われわれ自身を逆の立場において想像してみれば、どれほど大変なことか理解できます。現場では、いつもの山本太郎の姿がありました。過去十年にわたって、災害時に現場に入って自らボランティアとして活動しながら被災地の情報を集めて、現地の人々の要望を聞いて、国会で伝えるという活動をつづけてきた国会議員は彼だけでしょう。災害支援NPOの信頼も厚く、現場のNPOと直接連携できる国会議員は彼一人という状況。一方で、災害対策を話し合ったという与野党の代表議員、現場の邪魔になるからという理由で現場には行かないことを決定したそうですが、なぜか防災服で一緒に記念撮影。

山本が現地で何をしてきたのかは下の彼からの情報を伝えるツイートによく表れているので、是非、読んで欲しいと思います。現地にも行かないのにオフィスの中で防災服コスプレで「やってるフリ」しているおじさんには、わからないことでしょう。まして、同じ国会議員でありながら、現場の何も知らず、なんの行動もしないヘタレどもが、山本太郎が被災地に行って渋滞を引き起こしたの、被災者用のカレーを食べたと言っては叩く、この低劣さには眩暈がします。ついでにいうと、呆れたのが、被災地と遠くはなれた街角で募金活動する自民党のクソ議員。予算をつけれる与党の立場にありながら、募金活動で庶民に金を出させようとするそのハズれ具合。そんなに募金が好きなら、せっせと作った裏金と官房機密費を寄附すればよい。多少の罪滅ぼしにはなるでしょう。

山本太郎の報告は以下の連続ツイートです。

さて、天災で家屋や生活や命を失う以上に、痛ましく悔しいのは、意図的に行われる無差別な民族の殲滅で、パレスティナでのジェノサイドは進行中です。アパルトヘイトで苦しんだ歴史を持つ南アフリカは、先月、国連の最高法規機関であるInternational Court of Justice (ICJ) にイスラエルをジェノサイド禁止条約違反で告発し、今週から聴取が開始されます。この南アフリカの提訴にヨルダン、トルコ、マレーシアは賛意を表明。こうした直接的なイスラエルの非難はなくとも、アメリカ以外のほとんどの国連参加国はイスラエルに停戦を求めている状況であり、すでに12,000の子供がイスラエルの攻撃によって殺されている現状と、アメリカがイスラエルのパレスティナ弾圧を従来から支援してきたという事実を鑑みると、より一層強い圧力をイスラエルとアメリカにかけ続けていかねばなりません。そうこうしている間にも、毎日、子供が殺され続け、生き延びた子供も手足に重度の障害を受け、医薬品供給が止まり麻酔も輸血もなしで、切断手術を受けるという状況が続いています。

今回の南アのイスラエル提訴の帰趨についてのインタビュー動画(日本語字幕)のツイートを見つけましたので紹介します。

日英メディア翻訳者斎藤キリク@kirikousaito

ジェノサイド条約に基づいた差し止め命令を国際司法裁判所で勝ち取った経験のある人権弁護士フランシス・ボイル氏の 今回のイスラエル対南アフリカの裁判に関する所見。 南アは勝てるのか。 なぜ国際刑事裁判所(ICC)ではダメなのかなど。 必見。
コメント (1)
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