青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

朝日燃ゆ 玉藻石垣 水鏡

2020年02月24日 10時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(お堀端リターンズ@高松築港~片原町間)

志度線の探索に出掛ける前に、カメラのクイックシューを忘れたことに気付きホテルに戻る。改めて沿線に展開しようとレンタカーを走らせると、ようやく昇った西国の遅い朝日に高松城の艮櫓が輝いています。前日はお堀の南側から撮ったけど、角度を変えて内側から撮影したらどうなるか・・・ちょっと寄り道して座を構えると、お堀の水に艮櫓が映って見事なシンメトリー。乗客まばらな土曜の朝の下り電車が、音もなく通過して行きます。

お堀端の渡り線を行く長尾線の電車が行きつ、戻りつ。城跡の石垣にもきれいな朝日が当たり始めました。前日よりも天気が良さげで、これは撮影行にも期待が持てます。平日は渋滞していたお堀端の道路もクルマは少なく、極めて細かくちりめんのようなさざ波が揺らすお堀の水は、瀬戸内海から引き込まれた海水。高松城は、お堀に海水を巡らす「海城」として有名なのだそうで、目を凝らすと、小さな魚のようなものが泳いでいるのが見えました。

片原町。「瓦町FLAG」をバックに、京急1000形先頭の築港行き4連がやって来ました。ことでんでは平日朝のラッシュ時だけでなく、土日でも数は少ないながら4連の運用を見る事が出来ます。ただ、地方私鉄を探訪する時は、やっぱり平日有給取って朝から輸送力列車をバリバリ撮影やらんと意味がないよなあと思ってしまう(個人の感想です)。

再びお堀端へ。あっという間に築港駅で折り返してくる琴平線の4連。折り返しは元京王5000系を先頭にした滝宮行きです。元京王5000系の1100形の中には1編成だけ尾灯がないタイプが存在するのですが、お腹の方向幕もLEDに換装されているのがどうにも異端児っぽい。車両の前面のデザインにおいて「尾灯のある・なし」は見た目の印象に大きな影響があって、元京王の車両なのに何だか小田急のエッセンスが添加されたような顔付きになっています。

コメント
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