青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

フランジの 音山峡に 木霊して。

2022年04月23日 09時00分00秒 | 大井川鐵道

(ここも桜の駅@川根小山駅)

人跡乏しい奥大井の峻険を行く井川線、寸又峡へ向かう県道から、集落への道を奥へ奥へ。自動車一台がやっと通れるほどの道幅の農道が森に吸い込まれた、その先にあるのが川根小山の駅。ここも井川線の中では桜の美しい駅。ソメイヨシノ・・・じゃないんですよね。ヤマザクラの類だと思うんだけど、ホームを覆うように聳える大きな一本桜がこの駅のランドマーク。曇天が惜しい。

両国の駅で撮影した朝の一便が川根小山にやって来た。クハの前照灯に桜煌めいて。井川線の列車、大井川に沿ってカーブしながら走る線形かつ速度は20km/h程度なので、正直クルマの追っ掛けは余裕。まあ、駅のある位置がマニアックかつどこも異常に道が細いので、脱輪と側面こするのだけはお気を付けいただきたく。

ほぼ誰も乗らない、誰も降りない駅でも、律儀に井川線の列車に乗務する車掌さん。態々ホームに降りて編成全部の車両を見て回り、乗降客の有無を確認してから大きく笛を吹き、出発の確認を行います。未だに全列車が機関車牽引の客レで運行されている・・・という事がなかなか貴重な?大井川鐡道井川線。キイキイと大きなフランジ音を奏でながら、今日も奥大井の山峡を走ります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 咲くや花 冷たい風に 鮮や... | トップ | 沢間、林業栄華の頃を偲ぶ。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大井川鐵道」カテゴリの最新記事