(ここも桜の駅@川根小山駅)
人跡乏しい奥大井の峻険を行く井川線、寸又峡へ向かう県道から、集落への道を奥へ奥へ。自動車一台がやっと通れるほどの道幅の農道が森に吸い込まれた、その先にあるのが川根小山の駅。ここも井川線の中では桜の美しい駅。ソメイヨシノ・・・じゃないんですよね。ヤマザクラの類だと思うんだけど、ホームを覆うように聳える大きな一本桜がこの駅のランドマーク。曇天が惜しい。
両国の駅で撮影した朝の一便が川根小山にやって来た。クハの前照灯に桜煌めいて。井川線の列車、大井川に沿ってカーブしながら走る線形かつ速度は20km/h程度なので、正直クルマの追っ掛けは余裕。まあ、駅のある位置がマニアックかつどこも異常に道が細いので、脱輪と側面こするのだけはお気を付けいただきたく。
ほぼ誰も乗らない、誰も降りない駅でも、律儀に井川線の列車に乗務する車掌さん。態々ホームに降りて編成全部の車両を見て回り、乗降客の有無を確認してから大きく笛を吹き、出発の確認を行います。未だに全列車が機関車牽引の客レで運行されている・・・という事がなかなか貴重な?大井川鐡道井川線。キイキイと大きなフランジ音を奏でながら、今日も奥大井の山峡を走ります。
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