tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

なら・ソーシャルビジネスコンテスト(第2回)で、大賞を受賞しました!

2013年02月04日 | 奈良検定
昨日(2月3日)実施された「なら・ソーシャルビジネスコンテスト」(2012年度)の最終審査において、「奈良まほろばソムリエ友の会」(奈良検定のソムリエ合格者約200人の団体)が応募した事業「記紀がテーマの1泊ツアーを連続開催し、宿泊客を県内に誘致する」が、大賞(なら・SB大賞)とオーディエンス賞をダブル受賞しました。応援していただいた皆さん、有難うございました!

「ソーシャルビジネス」とは、社会的な課題をビジネスとして、事業性を確保しながら解決しようとする活動のことです。対象は、少子化・高齢化対策、地域おこし、環境問題など多岐にわたります。昨日は2回目となる「なら・ソーシャルビジネスコンテスト」の公開プレゼンテーションが奈良県立大学・多目的ホールで開催されました。


(2/7追記)毎日新聞(2/6付)でも紹介された

26団体の応募のなかから、1次・2次審査(書類審査)を勝ち抜いた6団体を対象に最終審査が行われました。6団体のテーマは、障害者雇用、料理教室、子育てなどさまざま。結果は、

1.大賞(なら・SB大賞)賞金:20万円
奈良まほろばソムリエ友の会
「記紀がテーマの1泊ツアーを連続開催し、宿泊客を県内に誘致する」

2.優秀賞 賞金:10万円
特定非営利活動法人 地域活動支援センターぷろぼの
「障がい者の働く場としての記帳代行事業」

2.優秀賞 賞金:10万円
子どもの足を大切にするママの会
「子どもの足元から健康を育み、いつまでも元気に歩ける足作りを推進」 

3.オーディエンス賞(会場参加者の投票による得票数トップ)賞品:地場産品
奈良まほろばソムリエ友の会
「記紀がテーマの1泊ツアーを連続開催し、宿泊客を県内に誘致する」




なお、この事業の主催は特定非営利活動法人奈良NPOセンターとソーシャルビジネス・センター奈良。協賛は奈良中央信用金庫。後援は日本経済新聞社、奈良県中小企業同友会および奈良県立大学でした。



当日は友の会の小北会長と大山くん(企画・啓発担当)にも駆けつけていただき、私がPower Pointを使ってプレゼンしました。10分間の制限時間内キッカリで説明を終えると、審査員(6人)から続々と質問をいただきました。席に戻ると会長から「審査員の皆さんは、相当関心を持たれている様子。良いところまで行くのでは」と耳打ちがあり、ホッとひと息。





2時間に及ぶ6組のプレゼン終了後、1時間の休憩。その間に会場参加者による投票と、別室での審査が行われました。壁に貼られた団体別の模造紙に、参加者がシール(1人2枚)をペタペタ貼っていきます。ざっと見渡すと「友の会」「地域活動支援センターぷろぼの」「子どもの足を大切にするママの会」の3団体に票が集中し、友の会が鼻の先でリード、という状況でした。



「オーディエンス賞だけでも、もらえればいいな」とひそひそ話していると、やがて「オーディエンス賞、奈良まほろばソムリエ友の会!」と発表があり、檀上で大きな金の袋に入った賞品(健一自然農園のお茶、奈良漬を使ったクッキー、バッグハンガー、木製の指輪置き)をいただきました。


審査員の伊川健一さん(健一自然農園代表)からオーディエンス賞をいただいた

引き続き、優秀賞の発表。ライバルと目された「ぷろぼの」と「足ママ会」がこれを受賞。「おお、もしや」と思っていたところ、「最優秀賞、奈良まほろばソムリエ友の会!」との発表があり、賞状、賞金と「200,000円」と書かれたプラカードをいただきました。私が提案したビジネスプランは、


審査員の井上千鶴さん(有限会社井上企画・幡代表取締役)から大賞をいただいた

Ⅰ.提案の主旨
1.対象者
 富裕シニア、女性グループ、母親と娘のカップルなど
2.実施体制
 旅行エージェントと組み、「記紀万葉」をテーマとしたシリーズものの1泊つきバスツアー として組成
3.収入源
 ガイド(講師)を派遣することで「ガイド料」、ツアープランを作る ことで「企画料」を 収受



Ⅱ.ねらいと効果
1.スタートを「新幹線の駅」とし、遠方からの宿泊客を県内に誘致する。
2.県内外を巡る着地型・周遊型ツアーとし、大らかな奈良のスケール感をたっぷり・じっくり味わってもらう。
3.奈良まほろばソムリエの講話や地元のお年寄りの夜噺(よばなし)で、単なる物見遊山では なく「文化的観光」(カルチャーツーリズム)とする。
4.この種のツアーは少ないので。数多くの記紀・万葉ファンを引きつけることができる。
5.宿泊は旅館・ホテルに限定せず、農家や町家での民泊を取り入れる。
6.宿泊地は奈良県東部・中部・南部とし、地域活性化につなげる。
7.食事(夕・朝食、翌日昼の弁当)には地元食材を使い、 「奈良にうまいものあり」をアピールする。
8.観光ピーク以外のシーズンにも実施する(5月、11月への集中を避ける)。



審査員さんからは「夢のあるプラン。これで奈良に元気が出てくる気がする」と講評していただきました。また別の審査員さんからは「ツアーガイド専門の会社を立ち上げ、そこに友の会からソムリエを派遣する形にすれば、ビジネスとして成り立つのでは」とのアドバイスもいただきました。100万円で営業できる「地域限定第3種旅行業者」が創設されましたので、そのような方法もアリかな、と思いました。

上記のプランは、現在、奈良交通とタイアップして実施している「まほろばソムリエと行く!『古事記』をめぐるバスツアー」の応用編です。奈良交通ツアーの成功体験のおかげで、自信を持って「1泊ツアー」の提案ができました。

貧乏所帯の友の会において、20万円もの賞金は貴重な財産です(年会費の67人分に相当します≒3,000円×67人)。使い道は、将来への事業展開を見据え、役員会でじっくり検討したいと思います。



奈良NPOセンターの仲川順子理事長、奈良中央信用金庫の高田知彦理事長、AMRIT(株式会社四縁代表取締役)の船津康史さんはじめ審査員の皆さん、友の会を選んでいただき、また温かいお言葉を頂戴し、有難うございました。奈良交通の皆さん、タイアップツアーのおかげで良い提案ができました。小北会長、大山くん、ご多忙のところ駆けつけていただき深謝です。そして当コンテストへの応募を薦めてくださった国見山ことF先輩、おかげさまでこんな立派な賞をいただきました。

友の会はまもなくNPOに移行します。これからも奈良の観光を大いに盛り上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする