tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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奈良まほろばソムリエの会がNPO化、社会貢献事業に本腰!

2013年02月23日 | 奈良検定
今日(2/23)の「なら再発見」(産経新聞奈良版に毎週土曜日掲載)は、紙面の都合でお休みだが、かわりにこんな記事が載った。見出しは「奈良まほろばソムリエ NPO化、ガイド強化」(産経新聞奈良版 2/23付)。奈良まほろばソムリエの会(小北博孝理事長)のNPO移行に関する記事である。全文を紹介すると、

ご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」の最上級資格「ソムリエ」の取得者でつくる団体「奈良まほろばソムリエ友の会」は22日、NPO法人化し、「NPO法人奈良まほろばソムリエの会」と改称したと発表した。来月からボランティアガイドコースを拡充させ、社寺や史跡の保存活動も強化していく。友の会は平成23年4月、奈良の文化や観光に貢献するため設立され、現在の会員数は198人。昨年7月にNPO法人化を決めた。知事認証を受け、今月6日に登記を完了した。

昨年から実施しているボランティアガイドツアー「まほろばソムリエと巡る大和路」の3コースを、来月から9コースに増やす。巡る場所は、東大寺や興福寺、法隆寺周辺など人気の高い場所を多く設定する予定で、ソムリエの会は「奈良になじみのない人たちも広く奈良に呼び込みたい」としている。財政難の社寺や史跡、継承が難しい伝統行事などの保存活動にも新たに乗り出す方針。小北博孝理事長(73)は「奈良を愛し、深く知る人たちの集まりなので、専門的な知識を生かし、奈良の良さを多くの人に伝えていきたい」と話している。



写真は、同会の記者会見の模様(奈良県政記者クラブで2/22実施)

同会のニュースリリース「NPO法人奈良まほろばソムリエの会の目的と事業」(定款からの抜粋)によると《目的 この法人は、奈良まほろばソムリエなど奈良の歴史・文化・自然を愛する者が、広く県内外の人々に対して、奈良の歴史・文化・観光の啓発と普及に関する事業を行い、もって奈良の文化と観光の振興に貢献することを目的とする》とある。これまでの任意団体(奈良まほろばソムリエ友の会)は、「会員相互の交流と情報交換」を目的としていたが、NPOは「奈良の文化・観光振興への貢献」を目的としている。また

《事業 1.奈良の歴史・文化・観光に関するボランテイアガイド活動事業 2.奈良の社寺・史跡等の保存・美化に関する活動事業 3.地域の伝統行事継承等の支援活動事業 4.奈良の歴史・文化・観光に関する調査・研究・啓発活動事業 5.奈良の社寺・史跡等の探訪実施事業 6.奈良の歴史・文化・観光に関する講演会・講座の開催事業 7.奈良の歴史・文化・観光に関する情報の提供事業 8.奈良まほろばソムリエ検定に関する支援事業》とあり、「社寺・史跡等の保存・美化」「伝統行事継承等の支援」「歴史・文化・観光に関する調査・研究・啓発」などの具体的な社会貢献事業の内容が列挙されている。



県下では、荒廃した社寺や少子化で担い手が減りつつある伝統行事は多い。これらに人的側面からお手伝いできることは、たくさんあるだろう。また奈良の観光振興に向けて、より突っ込んだ調査や研究を行う余地は十分にある。

昨年から実施している「まほろばソムリエと巡る大和路」というウォーキング・ツアーも、吉野山、当麻寺周辺など、コースを大幅に増やした。1人あたりの参加費はわずか300円という格安料金なので、今年もたくさんの参加者を見込んでいる。詳しい情報は、こちらに出ている。お問い合わせは、0743-78-8138(同会ガイドグループ 田原敏明さん)。


引き続き注力していくのが奈良交通とのタイアップツアー。これまでは『古事記』をテーマとしていたが、これから2年間は『万葉集』。ツアーのタイトルは「奈良まほろばソムリエと歌って巡ろう! 大和路・万葉の旅」。犬養孝著『万葉の旅(上)大和』(平凡社ライブラリー)を携え、犬養節で万葉集を朗誦しながら万葉集ゆかりの地を巡ろう、という楽しいバスツアーである。「明日香コース」(昼食つき6,000円)は4月20日(土)と4月29日(祝)の実施、「初瀬・桜井コース」(昼食つき5,300円)は6月8日(土)と15日(土)の実施である。お申し込みは奈良交通総合予約センター(0742-22-5110)へ。受付時間は8:30~19:00(日・祝日も可)。

よく「県下の観光資源は地下に埋もれている。発掘すればいくらでも出てくる」といわれる。私たち奈良まほろばソムリエは、埋もれている資源を発掘してピカピカに磨き上げ、ストーリーを作って分かりやすく提示する、という過程を通じ、奈良の文化振興・観光振興に貢献したいと願っている。新生「NPO法人 奈良まほろばソムリエの会」を、これからもよろしくお願いいたします!

産経新聞奈良版(2/23付)


奈良新聞(2/23付)

コメント (2)
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