tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

月ヶ瀬梅林の見ごろ速報(2013 Topic)

2013年02月10日 | お知らせ
今年も、はや「月ヶ瀬梅林」「見ごろ」のキーワードで当ブログに来られる方がちらほら出てきた。そんな方のために、日々の開花情報を掲載されているサイトへのリンクを貼っておくので、ご参考にしていただきたい。

月ヶ瀬梅林の梅開花情報は、こちら
県下各地の梅開花情報は、こちら


月ヶ瀬観光協会のHPによると《月ヶ瀬梅林は1922年(大正11年)、金沢の兼六園・奈良公園とともにわが国最初の名勝に指定されました。名張川の深い渓谷と梅の木が織り成す風景は、多くの著名人の訪れるところとなり19世紀の前半には梅の名所として知られていました。1969年(昭和44年)高山ダムの完成で梅林は分散しましたが、移植・保護に努め、今では他では類を見ない月ヶ瀬湖の湖水との絶妙な調和が観梅客の目を楽しませてくれます》。

1895年(明治28年)10月、東京に帰る途中、奈良に立ち寄り屈指の老舗旅館「對山樓(たいざんろう)」に宿泊した正岡子規のもとに、宿の下女が御所柿(ごしょがき)を運んでくる。《下女は余の為に包丁を取てむいでくれる様子である。余は柿も食いたいのであるが、併し暫しの間は柿をむいでいる女のややうつむいている顔にほれぼれと見とれていた。此女は十六七位で、色は雪の如く白くて、目鼻立ちまで申分のない様に出来てをる。生れは何処かと聞くと、月か瀬の者だというので余は梅の精霊でもあるまいかと思うた》(随筆「くだもの―御所柿を食ひし事―」)とある。子規も月ヶ瀬が梅の名所であることを熟知していたのである。

『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』(山と渓谷社)の「月ヶ瀬梅林」には、合併によって奈良市となった旧月ヶ瀬村地区の《高原を下刻して深さ百数十メートルの名張川の峡谷があるが、下流域の京都府南山城村に高山ダムが建設されて月ヶ瀬湖が形成された。この両岸に国の名勝である梅林が続いている。江戸時代に訪れた多数の文人墨客(ぶんじんぼっかく)によって有名になった梅林で、現在は月ヶ瀬橋を中心に右岸の高原部・尾山地区および下流部の桃香野(ももがの)地区にかけて約一万本もの梅の木が植えられている。尾山から月ヶ瀬橋にかけて一目八景・天神の森・祝谷・一目千本・鶯谷などの景勝地がある。吉野地方の賀名生梅林、広橋梅林とともに奈良県の三大梅林といわれる》とある。

一斉に咲いて一斉に散るソメイヨシノのようなことはなく、梅の見頃は長いので、あまりあわてることはない。上記の開花情報とご自身のスケジュールを調整して、良い時期にお訪ねいただきたい。
※月ヶ瀬ウォーキングマップは、こちら(注:地図の「画像」をクリック)
※奈良交通の観梅バス(JR・近鉄奈良駅~柳生~月ヶ瀬梅林)の情報は、こちら
※月ヶ瀬の梅まつりの情報は、こちら



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