tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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2月10日の日曜美術館は、絹谷幸二「無著・世親への挑戦」!(2013Topic)

2013年02月07日 | お知らせ
 KINUTANI KOJI―絹谷幸二画集〈2〉 (求竜堂グラフィックス)
 絹谷幸二
 求龍堂

NHK・Eテレの「日曜美術館」(9:00から。再放送は翌週日曜20:00から)、2月10日(日)放送分に、奈良出身の画家・絹谷幸二が登場する。タイトルは「洋画家 絹谷幸二 祈りのカンバス ~無著・世親菩薩への挑戦~」。番組のHPによると、

現代日本を代表する画家として、40年にわたり、日本洋画壇をけん引してきた絹谷(きぬたに)幸二。今年 古希を迎えた絹谷が、新たな挑戦を始めようとしている。日本の仏像彫刻の最高峰といわれる、興福寺の国宝「無著・世親(むちゃく・せしん)菩薩(ぼさつ)像」を描くというのだ。

絹谷は、イタリアで学んだ古典技法に日本画の画材を取り込んだ独自のフレスコ画で、洋画界に新風を吹きこみ、鮮烈な色彩とダイナミックなタッチで女性、富士山、仏像などさまざまなテーマを追求してきた。

 世親 (講談社学術文庫)
 三枝 充悳
 講談社

奈良で生まれ育ち、子ども時代にはお寺での寄宿生活も体験、仏教に親しみ、これまで多くの仏像を描いてきた。そんな絹谷の人生で最も深く心に刻まれ、いつかは描きたいと思い続けてきたのが「無著・世親菩薩像」だという。

「無著・世親」は、法相宗の始祖として崇敬されるインドの学僧の兄弟。興福寺が所蔵する立像は、鎌倉時代、運慶円熟期の最高傑作とされる。生身の人間であり、菩薩でもある「無著・世親立像」を、洋画家である絹谷が、カンバスにどう表現するのか、それは日本人の鎮魂と再生への願いであり、祈りの表現であろう。

番組では、奈良・興福寺北円堂での「無著・世親」像のスケッチから、アトリエで制作する絹谷に密着。新たなる挑戦のドキュメントを軸に、「アンセルモ氏の肖像」(1973安井賞受賞)、「蒼穹(そうきゅう)夢端」(2000、芸術院賞)などの代表作の紹介も交え、絹谷芸術の神髄と新境地に迫る。


なお同番組の「アートシーン 展覧会情報」では、県立美術館の田中一光展が紹介される。これは必見である。皆さん、今からタイマー録画をお忘れなく!
コメント (2)
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