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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良町にぎわいの家は、重厚&瀟洒な築100年の町家!

2015年06月06日 | 奈良にこだわる
昨日(6/5)たまたま近くを通りかかったので、「奈良町にぎわいの家」(奈良市中新屋町5 菊岡漢方薬局の斜め向かい)をふらりと訪ねた。4/18にオープンした奈良町の観光拠点である。近づくと、薪をくべる懐かしい匂いが漂ってきた。産経WEST(4/18付)《ならまちで昔の生活体験を!「奈良町にぎわいの家」がオープン》によると、
※トップ写真は、にぎわいの家のFacebookから拝借した

奈良市の旧市街地「ならまち」にある大正期の町家で伝統的な生活を体験できる「奈良町にぎわいの家」が改修工事を終え18日にオープン。「滞在型」の観光に転換を図る奈良市は、伝統文化を発信する観光拠点の一つとして、年間10万人の来場者を目指す。

大正時代、古美術商の大隅家が所有していた「奈良町にぎわいの家」。約704平方メートルの敷地内には、大正6年に建てられた木造2階建ての「主屋」や「離れ」、江戸時代後期の建築と推定される「蔵」がある。

主屋には、茶室やかまどが置かれた通り庭があり、和室からは四季の植物を見られる庭も。所有者の維持・管理が困難となったため、市が景観保全などを目的に平成25年、約9千万円で購入。2度にわたる改修工事を行い、今年1月末に完了した。

奈良町の景観保全や町家の暮らしを体感してもらうため、老朽化した基礎部分などの改修・補強を行ったが、ほぼ原形を維持。家具なども地域住民の協力も得てそろえたという。離れは、地域住民が集う場として開放。主屋では、茶会や落語などのイベントや、かまどを使って米を炊く体験など行う。開館は、午前9時~午後5時、水曜休館。


この画像は、にぎわいの家のHP「館内のご案内」から拝借した

入って驚いたのは、その広さ。約704㎡の敷地に、築約100年の重厚かつ瀟洒な町家が堂々と建っている。購入価格の9千万円には驚いたが、これだけの家にはその値打ちはある。広い庭は、手前がお客さん用、奥は家族が楽しむ庭なのだそうだ。茶室も2部屋ある。広間の床の間のいくつかには、見事な生け花が活けられていた。この家の総合プロデューサー・小野小町(おの・こまち)さんは、「奈良町にぎわい通信」(Vol.1)に

百年の声
私たちの知らない、かつての時間を背負って、しっかりと建ってくれている町家。家を作るそれぞれの木、1つ1つにも、ここ奈良町ので運ばれてきた物語があります。この家を訪ねてくださった方は、おそらく、なにがしかの「声」を聞いて持って帰って下さるのではないでしょうか。この家の空間が孕む、かつての物語は、これからどんな知恵と力を、私たちに与えてくれるのでしょう。皆様とともに、奈良町から古くて新しい家の物語を、紡いでいけたらと思っています。

奈良町にぎわいの家共同管理体事務局(広報担当)の羽原あき子さんは、

「いや~懐かしいわぁ~」かまどのある通り庭で、声をあげる皆さん。高い天井を見上げたり、大きな水屋を開けたり閉めたり、土間の感触を靴でトントンしたり… そんな皆さんを見るとついお声をかけたくなります。今はもうない風景だけれど、記憶をお話してくださることで、にぎわいの家の中に甦ってくる。そしてそこを子どもたちが駆け抜けていく… この家が過ごしてきた百年の記憶を次の百年に繋げていく、そのお手伝いができればと思っています。どうぞ皆さんのお話を聞かせてください。

私が訪ねたのは金曜日の午前だったので「竃(かまど)体験」(毎週金曜日10:00~12:00 500円 定員5名)の最中だった。火吹竹(ひふきだけ)を使いながら、懸命に薪をたきつけておられた。良い匂いは、この煙の匂いだったのだ。ちなみに「イベント情報」によると、

6月12日(金)・26日(金) 午後1時~4時
にぎわい写真講座「町家を撮る」

無料 定員15名(要・事前申込)
講師 小豆澤ヒロ(浪華写真倶楽部)/12日→撮影会、26日→寸評会
あなたならではの町家の表情を見つけて下さい。
※2日ともご参加下さい。カメラ初心者、歓迎!デジタルカメラでお気軽に参加下さい。
・申し込み、問い合わせ
奈良町にぎわいの家(0742-20-1917)または メールから
6月20日(土)午後2時~3時半

第2回町家講座「奈良町にぎわいの家~庭を楽しむ」
無料 定員20名(要・事前申込)
講師 大岸禄弥 (造園家)
毎月第3土曜日に開催する町家講座。6月の庭はどんな景色でしょうか。
・申し込み、問い合わせ
奈良町にぎわいの家(0742-20-1917)または メールから

6月21日(日)午後1時~3時
にぎわい体験茶会

300円 橋本宗玲社中 お点前を拝見しながら、ご自身でもお茶をたててみませんか?

6月28日(日)午後1時~3時
2015奈良県「ムジークフェストなら」参加企画「季節の心感じて~町家で唱歌」
無料
出演 歌/嶋田純子 ピアノ/小宮ミカ 唱歌解説/おの・こまち
にぎわいの家が建てられた、大正時代~昭和の懐かしい唱歌を中心に、
歌詞を味わい、鑑賞する町家コンサート。季節の歌を木の空間で味わいませんか?

6月28日(日)午後1時30分~
奈良町にぎわいの家 町家を活かす住まいの相談室

無料 (要・事前申込) 詳細・申し込み用紙はこちら(PDF)
町家の改修、町家の建て替えを考えている方、町家に住みたいと考えている方達に、町家の再生・ 改修の経験豊かな建築士が『町家を活かす』視点でアドバイスいたします。

6月30日(火)午前10時~12時
みんなで「梅仕事」体験会

500円 定員10名 (要・事前申込)
梅の季節に梅干し作りや、梅を使ったメニューをご一緒に!
・申し込み、問い合わせ
奈良町にぎわいの家(0742-20-1917)または メールから

竈(かまど)体験 毎週金曜日 午前10時~12時
500円 定員5名 (要・事前申込)
かまどで炊く御飯、どんな味かお楽しみに。
(6/5・12・19・26 開催予定。)
・申し込み、問い合わせ
奈良町にぎわいの家(0742-20-1917)または メールから


いかがだろう。楽しさいっぱい、ワクワク感いっぱいの「奈良町にぎわいの家」。入館は無料。ぜひ一度、お訪ね下さい!
コメント (2)
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