上質のおもてなしで観光客を魅了する 吉田個人観光タクシー

一般財団法人南都経済研究所の『ナント経済月報』2015年6月号「ビジネス情報」欄に、個人観光タクシーの吉田利明さんが紹介されました。執筆されたのは主席研究員の丸尾尚史さん（中小企業診断士／社会保険労務士）です。タイトルは「上質のおもてなしで観光客を魅了する吉田個人観光タクシー 吉田利明氏 奈良市」。全文を紹介しますと、
※トップ写真は、『ナント経済月報』から拝借

奈良県で営業する個人タクシー（1人1車制個人タクシー事業）として異彩を放っているのが吉田利明さんだ。吉田さんは奈良市生まれで、学校卒業後、旅行会社やタクシー会社に勤務し、観光客の送り出しや受け入れに関わってきた。そして、その時に培った知識や経験を生かし、2006年に「吉田個人観光タクシー」（以下、吉田タクシー）として独立開業した。

吉田タクシーの乗客は8割以上が観光目的であり、全国各地から来訪客がある。中でも首都圏からの来訪が多く、またリピート率も高い。2014年5月には日本の高級車ブランドの最上級セダンに車両を入れ替えた。目的地まで人を運ぶだけでなく、長時間乗車する観光タクシーは、乗り心地の良さも顧客満足の重要な要素。新らしい車の導入は「移動中の車内でもゆったり過ごしたい」という観光客のニーズに応えたものだが、大型車でありながら料金は小型車並みである。

リーズナブルな価格設定には驚かされるが、吉田タクシーの特徴は車や価格だけではない。吉田さんは、通称「奈良検定」の最上級資格である「奈良まほろばソムリエ」の有資格者。「走るソムリエ」と呼ばれ、県内の有数な観光地はもちろんのこと、その時々で旬の観光地や一般にあまり知られていないディープな場所も案内する。普段見られない場所への訪問といったサプライズもある。

「メジャーでない観光地や通過する土地にも、それぞれに歴史や見どころがあり、その案内とお客様を飽きさせない会話には自信があります」と吉田さんは語る。その上、時間の制約なくゆっくりと奈良の観光を満喫してもらうために、案内は“1日1組限定”としていることも観光客にはうれしい。

こういった、他にはない付加価値としての「上質のおもてなし」が最大の売りで、「お客様を楽しませたい、喜ばせたい」という思いが車内に満ち溢れている。乗車後の評判も上々で、クチコミやブログ等でも話題に上っている。

しかし何を置いても優先しているのが、観光中の安心・安全である。吉田さんは一般社団法人全国個人タクシー協会が実施する「優良個人タクシー事業者認定制度」の最高位マスター（みつ星☆☆☆）の認定を受けているほか、中核リーダー・安全運行指導員の認定者でもあることは、乗客にとって大変心強い。

さらに、観光事業に多大なる貢献をしたこと等で、「平成23年度　奈良県観光事業功労者」、「平成25年度　あしたのなら表彰」を受賞するなど奈良県等からも高い評価を得ている。安全運転に心がけ、ハード、ソフトの両面から顧客満足度を高める吉田さんは、「楽しかった」というお客様の声を糧(かて)に、今日もハンドルを握る。（丸尾 尚史）

吉田個人観光タクシー 吉田利明氏　〒630-8001奈良市法華寺町82-1-A311
TEL：090-3050-8900　URL： http://nara-kankoutaxi.com/

私は以前から吉田さんをブログ記事《奈良吉田個人観光タクシー、または「走るソムリエ」》などで紹介してまいりました。この記事には94件もの好意的なコメントが入り、おそらくこのような口コミの積み重ねが評価され「あしたのなら表彰」（奈良県知事表彰）につながったのだと思います。

吉田さん、日頃の活動が地元シンクタンクにも評価され、誠におめでとうございます。ますますご活躍され、奈良に来られる方々を温かくおもてなしいただきますよう、よろしくお願いいたします！