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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

三輪素麺 池利(上)(ならの底力!元気企業を訪ねて)

2015年06月29日 | 奈良にこだわる
毎日新聞奈良版に毎週月曜日に掲載される「ならの底力!元気企業を訪ねて」、初回の中川政七商店に続く2社めは株式会社池利(桜井市芝)だ。5代目社長の池田利一さんがインタビューに答えている。池田社長は、奈良県三輪素麺販売協議会会長として、三輪そうめんによる地域活性化を牽引されている。
※トップ写真は「三輪素麺による地域活性化セミナー」(3/6)で事例発表される池田社長

インタビュアーは編集委員の相原洋さん。相原さんはかつて奈良支局の次長をお務めになったので、奈良にはめっぽう詳しい。まずはリード文を紹介する。

そうめんの産地は各地にあるが、発祥の地は「三輪」(桜井市)なのだという。約1300年前に生まれた日本の夏の風物詩。創業から165年を数える「池利」は、時代をしなやかに生き抜くためにどうするかを考えながら三輪のそうめんをけん引してきた。今の目標は業界として戦略的に「三輪」のブランド力を高めること。奔走する池田利一社長(66)を訪ねた。【編集委員・相原洋】

以下、この記事で印象に残ったところを抜粋する。

池田家では代々、長男の名に「利」の字がつけられてきた。利一社長は大学を卒業後、池利で営業の仕事を学んで3年が過ぎた26歳のとき、父親である4代目・利次郎さんが脳梗塞で倒れた。急きょ専務に就任し、経営安定のためにかけずり回った。40歳で5代目に就任して四半世紀が過ぎた。

5代目としての最大の窮地は、2002年に産地表示義務違反があったとして同業他社とともに農林水産省から指導を受けたときだった。(中略)2週間近く営業を再開できず、売上げは見る間に落ち込んだ。「三輪」というだけで買い手はつかず、返品の山ができた。「倒産」が頭をよぎった。(中略)社訓に忠実に、社員全員が愚直に。その結果、おおむね5年で以前の状態まで業績を回復することができた。「(三輪は)怒られてここまでになった」と長年助言を与えてくれた人に言われた。

あの激震からまもなく13年になる。社員の意識、三輪の業界の意識は確かに変わったと思う。だが――。業績で他の産地に大きく水をあけられている現実がある。食生活の変化でそうめん需要自体が低迷している。自社のみならず、「三輪」の新たな窮地だ。打開のキーワードは何か。利一社長は「『協創』だと感じています」。


競争ではなく「協創」で勝ち残りを図ろうとする三輪そうめん業界の取り組みとは…。次回の掲載が楽しみだ。

コメント
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