川上村(奈良県吉野郡)の「ホテル杉の湯」(川上村迫695)のフロント係を務める前田景子さんが、「奈良まほろばソムリエ検定」(奈良検定)の最上級資格「奈良まほろばソムリエ」に合格された、おめでとうございます!
奈良まほろばソムリエ合格は、川上村では初の快挙。これで吉野郡内のソムリエ合格者は10人となった。産経新聞奈良版(5/10付)「奈良ご当地検定最難関「ソムリエ」 川上村のホテル勤務・前田さん合格 大好きな地元 案内したい」によると、
今年1月に行われた奈良のご当地検定「第10回奈良まほろばソムリエ検定」(奈良商工会議所主催)最難関の「ソムリエ」に、川上村の「ホテル杉の湯」に勤務する前田景子さん(58)が合格した。同村からの合格者は平成21年の試験スタート以来初めて。前田さんは南部地域の魅力を広く案内できる従業員を目指し、日々、業務や勉強に励んでいる。
「やったー!」。自宅に届いた合格通知に、つい声が出た。「奈良まほろばソムリエ検定」は奈良の歴史や文化に関する知識を問うもので、難易度別に3階級あり、最難関の「ソムリエ」は今年は203人が受験。合格者はわずか48人だった。
約30年前に出身の天理市から村に嫁ぎ、3人の子供を育てた。もともとクイズや豆知識が好きで、23年に「奈良通2級」、翌年には「奈良通1級」に合格。「ソムリエ」の受験資格を手にしたものの、「いつか、いつか…」と思い続けていたという。昨年末、ついに一念発起。忙しい家事や仕事の合間をみては眠たい目をこすりつつ、約1カ月かけて勉強に励んだ。
試験には県内の観光地の案内を400字で記述する-などの問題が出され、「役行者ゆかりの地をめぐる」という得意テーマを選び、解答欄を埋めていったという。合格後、約20人の団体宿泊客に、川上村の歴史を案内する機会があった。「人に分かってもらえるように話すのは、書くのとは全然違う」と、ガイドの難しさを改めて痛感したという。
とはいえ、大好きな村の暮らしや文化を多くの人に知ってほしいという思いは人一倍強い。ノートの端には、趣味でたしなむ俳句の先生に教えてもらった「何事も熱心さに比例する」という言葉を書き留めている前田さん。今後も地域の案内人として、研鑽(けんさん)を続けるつもりだ。
前田さんは、奈良新聞の「東奔西走」欄(4/13付=末尾の記事)でも紹介され「多くの人と出会い、学び、吸収して県南部の案内人になりたい」と話しておられた。
私は昨年4月から、川上村の「村おこし」のお手伝いをしていて、2ヵ月に1回程度、ホテル杉の湯で講話をしている(次回は6月1日。テーマは「土倉庄三郎」。参加無料・申し込み不要)。昨年の秋は3回程度、「奈良検定2級必勝講座」をやった。前田さんはすでに1級に合格されていたが、この講座にも足を運んでいただいた。
あるとき「まほろばソムリエの400字記述問題の答案を書いたのですが、これで大丈夫か、見ていただけませんか?」と、分厚い原稿用紙の束を持ってこられた。部屋に帰って読み出したところ、おお、これはよくできていている。正確で文意も明瞭、何より字がきれいだ。
「この答案で申し分ありません。私も、なかなかここまでは書けませんよ」と率直に申し上げた。前田さんは俳句の会に入っておられるので時々、吟行(名所・旧跡などに出かけて俳句を詠む)をされる。その過程で県下各地の史跡に関する知識を仕入れたというが、主婦業とホテル勤務の合間を縫って、よくここまで精進努力されたものである。
前田さんは定年を目前に控えている。定年後は「地元の観光ガイドとして、来村客をおもてなししたい」とおっしゃる。これは頼もしい。川上村には観光ガイドの会がないが、村に観光資源は数多い。前田さんをお手本に、たくさんの村民がガイドとして活躍していただきたいと願う。

奈良まほろばソムリエ合格は、川上村では初の快挙。これで吉野郡内のソムリエ合格者は10人となった。産経新聞奈良版(5/10付)「奈良ご当地検定最難関「ソムリエ」 川上村のホテル勤務・前田さん合格 大好きな地元 案内したい」によると、
今年1月に行われた奈良のご当地検定「第10回奈良まほろばソムリエ検定」(奈良商工会議所主催)最難関の「ソムリエ」に、川上村の「ホテル杉の湯」に勤務する前田景子さん(58)が合格した。同村からの合格者は平成21年の試験スタート以来初めて。前田さんは南部地域の魅力を広く案内できる従業員を目指し、日々、業務や勉強に励んでいる。
「やったー!」。自宅に届いた合格通知に、つい声が出た。「奈良まほろばソムリエ検定」は奈良の歴史や文化に関する知識を問うもので、難易度別に3階級あり、最難関の「ソムリエ」は今年は203人が受験。合格者はわずか48人だった。
約30年前に出身の天理市から村に嫁ぎ、3人の子供を育てた。もともとクイズや豆知識が好きで、23年に「奈良通2級」、翌年には「奈良通1級」に合格。「ソムリエ」の受験資格を手にしたものの、「いつか、いつか…」と思い続けていたという。昨年末、ついに一念発起。忙しい家事や仕事の合間をみては眠たい目をこすりつつ、約1カ月かけて勉強に励んだ。
試験には県内の観光地の案内を400字で記述する-などの問題が出され、「役行者ゆかりの地をめぐる」という得意テーマを選び、解答欄を埋めていったという。合格後、約20人の団体宿泊客に、川上村の歴史を案内する機会があった。「人に分かってもらえるように話すのは、書くのとは全然違う」と、ガイドの難しさを改めて痛感したという。
とはいえ、大好きな村の暮らしや文化を多くの人に知ってほしいという思いは人一倍強い。ノートの端には、趣味でたしなむ俳句の先生に教えてもらった「何事も熱心さに比例する」という言葉を書き留めている前田さん。今後も地域の案内人として、研鑽(けんさん)を続けるつもりだ。
![]() | 改訂新版 奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック |
網干善教監修 | |
山と溪谷社 |
前田さんは、奈良新聞の「東奔西走」欄(4/13付=末尾の記事)でも紹介され「多くの人と出会い、学び、吸収して県南部の案内人になりたい」と話しておられた。
私は昨年4月から、川上村の「村おこし」のお手伝いをしていて、2ヵ月に1回程度、ホテル杉の湯で講話をしている(次回は6月1日。テーマは「土倉庄三郎」。参加無料・申し込み不要)。昨年の秋は3回程度、「奈良検定2級必勝講座」をやった。前田さんはすでに1級に合格されていたが、この講座にも足を運んでいただいた。
あるとき「まほろばソムリエの400字記述問題の答案を書いたのですが、これで大丈夫か、見ていただけませんか?」と、分厚い原稿用紙の束を持ってこられた。部屋に帰って読み出したところ、おお、これはよくできていている。正確で文意も明瞭、何より字がきれいだ。
「この答案で申し分ありません。私も、なかなかここまでは書けませんよ」と率直に申し上げた。前田さんは俳句の会に入っておられるので時々、吟行(名所・旧跡などに出かけて俳句を詠む)をされる。その過程で県下各地の史跡に関する知識を仕入れたというが、主婦業とホテル勤務の合間を縫って、よくここまで精進努力されたものである。
前田さんは定年を目前に控えている。定年後は「地元の観光ガイドとして、来村客をおもてなししたい」とおっしゃる。これは頼もしい。川上村には観光ガイドの会がないが、村に観光資源は数多い。前田さんをお手本に、たくさんの村民がガイドとして活躍していただきたいと願う。

