tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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饅頭の発祥地 林神社/4月19日には饅頭まつり(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第13回)

2017年04月12日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎週木曜日、毎日新聞奈良版に連載している「ディスカバー!奈良」、先週(4/6)掲載されたのは「饅頭発祥の地 奈良市の林(りん)神社、千代の舎 竹村」、執筆されたのは同会の山﨑愛子さんである。山﨑さんは奈良好きが高じて、このほど大阪市から奈良市に引っ越してこられた。理解あるご主人のご協力のたまものである。
※トップ写真は林神社。この祠は「漢国(かんごう)神社(奈良市漢国町6)境内奥にある

日本で初めて饅頭を作ったのは、中国から来日した林浄因(りん・じょういん)とされる。そのいきさつは、司馬遼太郎の「饅頭伝来記」(文藝春秋社刊『司馬遼太郎短編全集』第1巻所収)に興味深く描かれている。林浄因の命日である4月19日には毎年、「饅頭まつり」が開催される(場所は林神社のある「漢国神社」境内)。では、記事全文を紹介する。


「林」の文字と鹿の焼き印がかわいい奈良饅頭(千代の舎 竹村)

奈良には日本発祥といわれるものがたくさんありますが、饅頭(まんじゅう)もその一つと言われています。室町時代、中国より来日した林浄因(りんじょういん)は現在の奈良市に住み、日本で初めて小豆あんの入った饅頭を作ったとされています。

林浄因を饅頭の元祖としてまつる林(りん)神社では、毎年4月19日に「饅頭まつり」が行なわれます。いつもは静かな境内も、その日は甘い香りがただよい、にぎわいます。

由緒ある饅頭を今に伝えるお店の一つが「千代の舎 竹村」です。黒あんには林の文字、白あんには可愛らしい鹿の焼印が押された「奈良饅頭」は、今の時代に合わせながらも、素朴で懐かしい奈良の味です。林浄因ゆかりの奈良のお饅頭を、歴史に思いをはせながらいただけば、味わいもひとしおです。

■メモ■林神社へは近鉄奈良駅より徒歩約5分。漢国神社境内。【奈良まほろばソムリエの会 山﨑愛子】


「千代の舎(ちよのや)竹村」は東向商店街のマクドナルドの南側にある。「奈良饅頭」は一時、雑誌で大きく紹介され、東京など遠方から買いに来る人が相次いだ。私も何度か場所を聞かれた。栗饅頭のような感じのしっとり美味しい饅頭である。ぜひお買い求めいただきたい。

コメント (3)
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