tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良 菅原の里「盆梅展」

2007年02月11日 | 奈良にこだわる
2/3から、菅原天満宮(奈良市菅原町518)で、恒例の盆梅展が始まった(拝観料500円・3/14まで)。

昨日(2/10)訪れてみると、ご覧のように色とりどりの鉢植えの梅が咲いていた。屋内会場にも、見事な枝振りの盆梅がずらりと並んでいて、部屋の中は梅の香りが一杯だった。照明が暗かったので、写真で紹介できないのが心残りだ。境内には地植えの梅の木もたくさんあって、これは無料で見られる。

この地は菅原氏の本拠地の一つで、道真の母の生地とされる(ここに戻って道真を産んだとも)。境内には筆塚(ふでづか)や、道真の産湯に使ったといわれる池など、道真ゆかりのものが多く伝わる。
http://narashikanko.jp/kan_spot/kan_spot_data/w_si88.html

毎年2/25にはお田植祭(おんだまつり)が行われ、境内で翁と牛童子が種をまく。 さらに3/25には筆祭りが催される。筆塚の前で護摩が焚かれ、筆造りの始祖・蒙恬(もうてん)に感謝するとともに、日頃愛用の筆を護摩檀に投げ入れて供養する。この神社が奈良検定のテキストに載っていないのは、何とも不思議である。

なお「今年は梅の開花が早いな」と思っていたのだが、一昨年(05年)にこの神社で撮った画像(梅が見頃)を取り出してみると、2/6付だった(06年の開花は遅かったが)。年ごとの変動はあるものの、温暖化は着実に進んでいるようである。
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「奈良のうまいもの」試食発表・展示会

2007年02月07日 | グルメガイド
昨日(2/6)午前11時から、奈良ロイヤルホテル(奈良市法華寺町)で、「奈良のうまいもの」試食発表・展示会が開かれた。主催は県(農林部農政課)である。

報道機関向けの「お披露目」であるが、私は「うまいものづくり」部会の委員としてご招待いただいた。

冒頭、柿本知事は「ご覧のように、奈良にはこんなにたくさん美味しいものがある。『奈良に行けばうまいものが食べられる』と評判になるようにしたい」と挨拶されたが、同感だ。

今回のメインは16品の「奈良の郷土料理」である。写真は牛乳ペースの「飛鳥鍋」だ。さほど牛乳臭さはなく、かしわ(鶏肉)などの具がクリーミーなスープと溶け合って美味しい。他には、このブログでも紹介しためはり寿司・朴の葉寿司・かしわのすき焼きを始め、柿なます、七色お和え、しし(猪)鍋、奈良茶飯、柿の葉寿司など。「ごちそう」的なグルメ料理ではなく、素朴な伝統料理がずらり勢揃いした。
http://www.pref.nara.jp/norinbu/umaimono/kyoudo-ryouri.html

「うまいもの」委員の的場輝佳氏(まとば・てるよし 奈良女子大学名誉教授)が「京都は公家の料理、大阪は商人の料理、奈良は農家の料理」と話していた通り、晴れの料理というよりケ(褻=日常)の料理だ。

有名料理店の「まかない飯」がテレビなどで取り上げられるが、地元の食材を使い農家などで食べていた郷土料理である。確かにこの分野で、奈良は面目躍如だ。「京野菜」だって、奈良で自家用に栽培されていた「大和野菜」がルーツだし。

京都の「雅(みやび)」に対し、奈良は「洗練された素朴さ」が身上だ。背伸びせず、その道を極めることで、多くの方に「ああ、やっぱり奈良に来て良かった」と感じていただけるのではないだろうか。
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町石道トレッキング

2007年02月06日 | 九度山町
日経新聞夕刊(2/2付)の「夕悠関西」欄に、「高野山の町石道(ちょういしみち)トレッキング・春を感じて紀ノ川望む」という記事が出ていた。書き手は、山岳ライターの上横手健義氏だ。

「高野山町石道」は、世界遺産(紀伊山地の霊場と参詣道)に指定されている。この道は慈尊院(じそんいん・九度山町)から高野山上まで、約22kmの長い登り坂である。標高差は750mもあるので、歩くのはキツい。私は高校時代、全行程の2/3にあたる矢立峠まで登ったが、もうヘトヘトだった。

記事で紹介されているコースは、まずJR笠田(かせだ)駅からコミュニティバスで天野の丹生都比売(にうつひめ)神社(標高480m)に向かい、そこから歩いて二つ鳥居(約650m)に登った後、山道を降りて慈尊院をめざす。慈尊院からは平坦な道で南海九度山駅に向かう。歩行2時間50分、行程は約10kmと手頃なトレッキング・コースだ。これは、気がつかなかった(バスの便数が少ないので注意)。

記事では、二つ鳥居から古峠経由で南海上古沢(かみこさわ)駅に降りる健脚向きのルート(道は複雑)や、二つ鳥居から再び天野を経由して六本杉峠をめざす周回路も紹介されている。

《困難と思っていた町石道を歩いてみれば、その長さ、その景色の良さでは日本一の参詣道に違いないとの感慨を深くする》と記事は締めくくられている。空海・弘法大師の足跡をたどる歴史と自然の道、これから春に向けて、一度お歩きいただきたい。

※写真は、悠々と流れる紀ノ川。向かって右が九度山町、左が橋本市高野口町。5年前に完成した高野参詣大橋から撮った(1/3撮影)。
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すべり込み、で「消費生活アドバイザー」GET!

2007年02月05日 | 日々是雑感
「消費生活アドバイザー」(Advisory Specialist for Consumers' Affairs)とは、消費に関連した幅広い問題について助言するコンサルタント資格で、経済産業省の関連団体・(財)日本産業協会が認定する公的資格だ。消費者と企業・行政のパイプ役として、年々受験者が増えている。

私は昨秋受験したものの自信がなくて、結果が来るまでハラハラしていた。立春の前日になって合格通知が届き、やっと春が来た気分だ。おそらく合格ラインぎりぎりだったことだろう。

試験は1次(選択式)と2次(小論文と面接)があって、今回は2435人が受験し、462人が合格した(合格率は19.0%)。私が1次を受けたのは昨年の10/1(日)だった。展示商談会でよく訪ねる「マイドーム大阪」のだだっ広いホールが試験会場だった。

別の階では「モーニング娘。」のオーディションをやっていたので、休憩時間のたび、待合室となっているロビー(廊下)をのぞいてみた。残念ながら、「娘。」に入れそうな美少女には出くわさなかったが。

1次に合格した後、2次試験(11/25)の面接では、私が会社で担当している「環境対策」についての質問が中心だったので、ここぞとばかりに持論を主張しておいた。しかし小論文の出来に自信がなかったので、気をもんでいた。

合格するには「勉強時間は700時間必要」と言われるが、とてもそんなに時間をかけていない(かけているヒマはなかった)。近いうちに、「最小限の努力で、すべり込みセーフ」するためのノウハウを「合格体験記」にまとめることにしたい。

※写真は生鮮コンビニの棚(06.6.10 撮影)。最近は商品も売り方も多様化していて、消費者が戸惑うシーンも多い。
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東大寺二月堂の豆まき

2007年02月04日 | 奈良にこだわる
昨日の節分(2/3)は、県下各地で豆まきや鬼追いの行事が営まれた。今年は土曜日と重なったので、例年より多くの参拝者が集まった。

朝日新聞(2/4付・奈良版)によると、うっすらと雪の積もった吉野山・蔵王堂(金峰山寺)で、全国各地から「鬼は外」と追われた鬼たちを集めて改心させる「鬼の調伏式」が行われた。三輪明神(=大神神社・桜井市三輪)では、岩下志麻など124人が約千人の参拝者に豆や福餅をまいた。元興寺極楽坊(奈良市中院町)では、県魚食普及協会が塩イワシ(3匹入り)を参拝者800人に配った。

奈良新聞(2/4付)では、信貴山寺(=朝護孫子寺・平群町信貴山)で鬼追式が行われ《法要に続いて、「ウォー」とうなり声を上げて6匹の鬼が登場。さい銭箱に乗ったり、その上のひもにぶら下がったり大暴れした》が、豆に追われて退散。《本堂退出後は参拝者らの記念撮影に気軽に応じるなど、なかなかの人気者》だったそうだ。

さて、私は東大寺二月堂(写真)の豆まき見物に行った。二月堂では、朝から古いお札を焼き(還宮法要)、午後2時から豆まき、夜は星供(ほしく)の修法が営まれる。

豆まきでは、福豆と一緒に鈴(福鈴)もまかれるので、これが大人気だ。私は「見物」と書いたが、これらを拾うには堂前の斜面に行かなければならない。しかし、そうすると写真が撮れないので、やむなく移動したというわけだ。なお、この撮影地点は、おたいまつ(お水取り)でカメラマンの撮影場所に指定される絶好のポジションである(許可証をもらい、朝から並ぶ)。

読経のあと、ミス奈良や観光協会関係者などが次々に豆や鈴をまくと、どよめきが起きる。危なっかしい草地の斜面なのに、参拝者は礼儀正しくキャッチし、豆まきは無事終了した。

ここでまもなく、1256回目を迎える修二会(しゅにえ・お水取り)が行われる。2/20から前行が始まり、3月に入ると松明が上がる。明日(2/5)からは、楽天トラベルのホームページで詳細情報が掲載される。関係者のブログも紹介されるという。

昨年はJR東海のテレビCMの効果で、たくさんの方が来られた。今年もぜひ多くの方にお越しいただき、また宿泊もしていただきたいものだ。
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