tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

浜焼き、磯焼き、船上バーベキュー

2009年07月09日 | グルメガイド
前回(7/7)の当ブログ記事(快走!阪神なんば線)に、海のない奈良県人は海が大好きだ、と書いたところ、仙台のたけさんから《奈良県民待望の海! こんにちわ! 仙台は雲の合間から太陽が覗いています。奈良県って海がなかったんですね、そう言われれば…》というコメントをいただき「こんなに遠方の人が、奈良ローカルのブログを読んで下さるようになったのだな」と、しみじみ感じ入った。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/638331bc0c14729ad99e506230679a1d

奈良県民は、海に憧れている。憧れるあまり「(海の幸のない)奈良には美味しいものがない」などと、不用意に口にしてしまう。野菜や果物、川魚(アユ、アマゴ)、畜産物(大和肉鶏、大和牛、ヤマトポーク、やまとなでしこ卵)などのことはすっかり忘れて。

阪神なんば線の開通で、近鉄奈良~阪神三宮~山陽須磨(須磨海水浴場)は約2時間の近さになったが、これまで奈良県民にとって海といえば伊勢志摩だった(近鉄奈良~大和八木~賢島は、近鉄特急で約2時間半)。

賢島や鳥羽での「食」の楽しみといえば、目の前で焼く貝やエビや魚だ。貝焼き、磯焼き、残酷焼きなどといって、生きたままの魚介類を七輪やコンロで焼くのである。素材の新鮮さと、自分で好きなように焼く楽しみがあいまって、ホテル・旅館や町の食堂だけでなく、「船上バーベキュー」として遊覧船の名物料理だ。


「蛙のへそ」のおまかせ料理の一品(トップ写真とも)

奈良でこんな焼き物を食べたいものだと思っていると、「蛙のへそ」(奈良市杉ヶ町)がおまかせメニューとして、貝類の焼き物(しかも炭火焼き)を出して下さるようになり、有り難くいただいていた。
※蛙のへそ(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/65fff510841f1cacbdfaac653b912b2d

最近になって、安くてお手軽な「波平」(奈良市大宮町)という店が、コンロで焼く魚介メニュー(漁港直送海鮮焼き)を提供していることを生駒のいぐいぐさんのブログで知った。早速訪ね、写真を撮ってきたのでご覧いただきたい。
http://d.hatena.ne.jp/iguchi_akira/20090526#1243351920


ハタハタ2尾380円(うまい!)、フグ2尾380円、イカ380円。すべて一夜干し




アワビ580円


セット料理の一部。単品では鮎380円、サザエ2個390円、ホタテ1個250円など
※「浜焼き・串かつ酒場 波平」(近鉄新大宮駅前)の紹介サイト
http://www.walkerplus.com/gourmet/168080388005/

ざっとこんな具合である。店側にとっては、焼く手間が省ける(料理人が不要)ので、人件費の節約になり、それでこんなに安く提供できるのだろう。魚介類は、注文を聞いた女性が店内の(アイスクリームのショーケースのような)冷蔵庫から運んでくる仕組みだ。

海のない奈良で船上バーベキューの気分が味わえるこのお店、いちどお試しいただきたい。
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快走!阪神なんば線

2009年07月07日 | 奈良にこだわる
金曜日(7/3)の毎日新聞夕刊に、こんな見出しの記事が載っていた。「阪神なんば線:開通3カ月 快走支える、日帰り奈良の旅 近鉄、増収予想を2倍に修正」。
http://mainichi.jp/kansai/news/20090703ddf041020014000c.html

《近鉄はなんば線による今年度の増収について、開業直後に5億5000万円と見積もっていたのを、10億円と約2倍に上方修正した。近鉄秘書広報部は「相互直通の利用者数も含め、新線効果は予想より大きい」と分析する》。


近鉄奈良駅で出発を待つ三宮行き快速急行(トップ写真とも。7/6撮影)

一方、《阪神によると、なんば線の利用者数は1日平均5万4000人。想定より1万3000人少ない数字にとどまっている。しかし、同線の運輸収入は今のところ1カ月あたり約3億円といい、このまま推移すれば、今年度の運輸収入目標(30億円)は突破しそう》《人気を集めているのが、奈良観光向けの電車・バス乗り放題券「奈良・斑鳩(いかるが)1dayチケット」。最寄りの私鉄・地下鉄から、奈良・斑鳩方面への近鉄電車、奈良交通バスが1日乗り放題になり、私鉄各社などが販売している》。


近鉄奈良駅(撮影日は4/6、以下同じ)

これは朗報だ。私の実感としても、阪神なんば線の開通以降、奈良を訪れる人は目に見えて増えている。神戸に住み奈良で勤務する、ある大学の先生によると「三宮で座席は半分埋まり、尼崎で満席になる。難波でもあまり降りず、乗客はそのまま奈良方面に向かう」という。

ならまちの「奄美鶏飯(けいはん)食堂 HABUS(ハブス)」も、なんば線の開業以来、尼崎や神戸に住む奄美大島出身の方が、こぞってお店を訪れるようになったそうだ。「島の料理が味わえる」と、口コミで評判になったようである。
※奄美鶏飯食堂「HABUS」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/7a384f2a76998eb078497144a5c7fa6c



私が昼間に阪神間へ出張した日(4/6)も、快速三宮行きで、難波駅で降りる人は半分くらいで、残り半分はそのまま尼崎・三宮方面に向かった。帰りには、久々に南京町で本格中華を味わった。尼崎にもグルメスポットは多くて、とても楽しい。
※阪神なんば線で「南京町」へ(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/952f776eb31169277da50df559d7208b
※鳥光(とりみつ)阪神尼崎店(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/ed5e2046a2b610688b2fd4e69ad17808

「週刊東洋経済」(7/4号)は、「鉄道」進化論という特集を組んでいた。そこでも《4月の降車客数(定期外)は奈良駅で1割増、同じく大阪難波駅も2割増(ともに前年同月比)。「阪神圏からの顧客が増えているようです」と近鉄・鉄道事業本部の槇山雅史部長は説明する》《地元ホテルが兵庫県民を対象に超特価宿泊プランを用意するなど、地域挙げての観光客誘致活動が奏功したと見てよい》とあった。


尼崎(国道2号線沿線)

《奈良と神戸はこれまで、同じ関西圏にありながら、「心理的に距離がある」とされてきた。両地域ともに観光資源を有しながら、直通する鉄道がなかったために相互の行き来が不便極まりなかった。阪神なんば線はそれを補った形となり、実際に開通後は三宮と奈良を往来する顧客が増えているようだ》。

阪神なんば線開通で、神戸・伊勢間も楽々日帰り圏になった。近鉄は「お伊勢さんきっぷ」も発売した(使用期間は6月中)。《阪神三宮駅から伊勢神宮(外宮・内宮)まで往復した場合、通常7,680円のところ、このきっぷは5,000円(こども2,500円)と大変お得なうえ、おかげ座(おかげ横丁内)や志摩スペイン村など伊勢志摩の主要な観光施設が割引でご利用いただけるほか、ホテル志摩スペイン村、賢島宝生苑、ホテル近鉄 アクアヴィラ 伊勢志摩にご宿泊の場合は、500円分(こどもは250円分)の館内利用券を進呈するなど多くの特典が付いています》(近鉄のニュースリリース)というスグレモノだ。
http://www.kintetsu.jp/news/files/090514oise.pdf


阪神三宮駅

一方山陽電鉄は、海のない奈良県の住民に須磨海水浴場などをPRするため、近鉄奈良線の主要駅13駅で観光キャンペーンを展開中である。何しろ奈良県民は、車窓などから海を見つけると、いちいち「あっ、海や!」と言って大喜びするくらい海が好きなのだ。この夏には、近鉄→阪神→山陽電鉄と乗り継いで、多くの県民が瀬戸内の海に押し寄せるに違いない。明石も姫路も、とても近くなった。


※須磨海水浴場(神戸市須磨区のホームページより拝借)

対照的な観光地であるミナト神戸と古都・奈良。線路がつながったことで「心理的な距離」が縮まり、互いに交流人口が増えるという「Win-Win(ウィン・ウィン)」の関係は、予想以上に波及効果が大きいようだ。

神戸・尼崎の皆さん、この夏はぜひ「なら燈花会」へ。奈良の皆さん、この夏は須磨海岸で泳ごう、南京町の中華も明石焼きも、とても美味しいよ!
コメント (20)
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「発見!人間力」 パワフル銀行マンのブログ町おこし

2009年07月05日 | マスコミに紹介されました!
今朝(7/5)午前6時から、朝日放送(大阪)の「発見!人間力」という30分の番組を見た。今回(第53回)は「日々ほぼ好日~パワフル銀行マンのブログ町おこし」というタイトルで、この私と当ブログをご紹介いただいた。

約半年間のロングラン取材だったので、どのシーンをどれだけ使われるのか見当がつかず、放送を見るまでドキドキものだった。朝日のKディレクターは私の意図をよくお分かりになり、本当に上手く番組をまとめて下さった。


http://www.minkyo.or.jp/01/2009/04/005353_2.html

番組のHPでは、和歌山県に生まれ就職して初めて奈良にやってきた私は《「奈良の人は、神社仏閣が近くにあるのがあたりまえ。幼い頃に遠足で嫌というほど何度も連れて行かれ、その魅力や価値に気づかない」と嘆きます》。

《遷都1300年祭を控え、県民に「もてなしの心」を持ってもらうにはどうしたらいいか・・・そんなときに見つけたのが「ブログ」という手段でした》。ブログを始めたのは4年前の11月なので、もう3年半も書き続けていることになる。「習慣は第2の天性である」というが、ブログは、完全に私の生活サイクルに組み込まれている。


ホテルかみきた玄関前のアジサイ(7/4撮影)

《「文章ならば得意だし、いろいろ考えていることもある」とのめり込み、一日およそ600人が訪れる人気ブログに成長しました。ブログをきっかけに、遷都1300年祭に向けて盛り上がりつつあるNPO活動の審査会の審査委員を頼まれたり、県庁が立ち上げた「うまいものづくりプロジェクト」に参加したり、人とのつながりは、大きく広がっていきます》。早いところでは先週の土曜日(6/27)にオンエアされたので、今では1日千人以上の方からアクセスいただいている。


「平城遷都1300年記念定期預金」発売記念イベントで(5/27撮影)

Kディレクターは上記HPで《気候も人も穏やかな奈良は、住むには本当に理想的なところです。その一方で、せっかくこれだけの観光資源を持ちながら、まったくガツガツしないところは、京都出身の私にとっても驚きでした。そればかりか、まるでそんな観光資源など全くないかのように、平然と暮らしているのが「奈良県民」なのです》。

《鉄田さんは、ありきたりな奈良ではなく、「訪れる人にそれぞれの気持ちにぴったり沿った奈良の魅力」を発信しようと、寸暇を惜しんでブログを更新しています。これを機に私も、奈良の知られざる魅力を発見し、発信できるように「奈良レベル」を上げたいと思います》とコメントしていただいた。とりわけ《奈良の町おこしは 奈良の人々の「心おこし」から》というフレーズは、とても有り難いメッセージである。この場で厚く御礼申し上げる。


芳飯(ほうはん)弁当・特別バージョン(県農林部「奈良で食べたいお弁当」より)
写真は、一緒にお弁当をいただいたプロ写真家のT氏から拝借。さすがにお上手!

番組を見ながら、半年間の撮影のことを思い出した。石舞台(明日香村)では、古墳からほんの少し離れたところに石棺(復元)があって、本当に驚いた。石舞台は桜の季節などに遠くから撮ったりするだけなので、ここまで足を運ばなかったのは、うかつだった。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/05d44a7131fd9f73bbd433402cf513a5


明日香村の石舞台古墳(08.9.1撮影)


復元された家型石棺(3/20 第2回古社寺を歩こう会で撮影)


亀形・小判形石造物( 同 上 )

プロトンダイニング(奈良市大宮町)では、生演奏に酔いしれながら、高い技術で保存・調理されたお料理に舌鼓を打った(この店は、日を追うごとに味が良くなっている)。夜遅くまで開いているのも、とても有り難い。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b5ea43ad18d3d4b249ba72ee3c0f72d0


プロトンダイニング(5/22撮影 以下同じ)



5/16(土)に撮影のあったホテルかみきた(上北山村河合)は、昨日(7/4)、会社の関係者計30人の大所帯で再訪した。この日も、熊野灘から運ばれた海の幸と、栃餅の茶粥や山蕗の佃煮などの郷土料理の両方を、たっぷりといただいた。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/298abc8a8c143ac654cb0f876982548a


7/4、ホテルかみきたで撮影(以下同じ)



当ブログで公募させていただいた第3回古社寺を歩こう会「柳生まるごと体験」では、ブログというメディアの新しい可能性に気づかされた。会ったことはないが、ともに奈良を愛する者同士がブログを介して集まり、ネットワークができる。このネットワークは回を重ねるごとに広がり、浸透していくことだろう。それにより、奈良からの情報発信も充実していく。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/3837b24535a18420078e0b81f60ca901


5/23の第3回古社寺を歩こう会

奈良の町おこしは 奈良の人々の「心おこし」から。ブログのおかげで仲間や協力者はたくさんできたが、前途はまだまだ多難である。番組のお知らせは《「来た人みんなに、奈良を好きになって帰ってもらいたい」・・・鉄田さんの情報発信は大きな目標に向かって、こつこつと続いていきます》と結ばれる。当面の目標は、来年の遷都1300年祭だ。ハイペースな情報発信に取り組んでいきたい。
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観光地奈良の勝ち残り戦略(27)県都の課題

2009年07月03日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
7/5に告示される奈良市長選挙・奈良市議会議員選挙を控え、奈良新聞1面で「県都の課題」という連載(4回)が始まった。執筆されているのは、奈良市政担当記者の竹内涼香さんである。7/1の第1回は「JR奈良駅前ホテル開発」、7/2の第2回は「観光」と続く(7/3は、掲載なし)。私が気になったのは、7/2の記事で、見出しは「集客戦略待ったなし」だ。

《「観光客の総数1393万人(平成15年)を3年間で10%増加させます」。平成17年の奈良市長選挙で当選した藤原昭市長がマニフェストに掲げた数字だ。しかし、平成19年の市への観光客入込数は1388万人。藤原市長就任後は、増えてはいるものの市の地域経済を支える観光客の数はここ数年伸び悩んでいる》。



私の知人のコメントも紹介されている。《「奈良にはまだまだ潜在能力がある。大事なのは見せ方」。市内で旅館業に携わる金田充史さん(46)はこう話す。「観光客は普段と違う雰囲気を求めて観光に来る。だから、せめて中心市街地くらいは建物は木造2階建ての瓦ぶき、車も通行止めにすべき。われわれはプレーヤー。行政にはシステムづくりをお願いしたい」と言う》。

その実践例としてならまちが紹介される。《「ならまち格子の家」(同市元興寺町)では、(都市景観形成地区)指定前の平成5年は約3万9千人だった利用者が平成18年は約7万6千人とほぼ倍増している》。



《奈良町情報館の藤丸正明さん(25)は「春と秋で客層が違いターゲットを絞らないといけないし、トイレも不足している。景観も中途半端」と奈良町の問題点を指摘。また「町家を保全していくためには奈良町の経済を組み立てなければならない」とも話し、奈良町の存続・発展には課題が山積する》。

奇しくも、同日(7/2)の奈良日日新聞も「県都決戦 奈良市長選」の特集で、「奈良市の課題(3)観光産業」が掲載されている。5月の新型インフルエンザ問題で修学旅行生のキャンセルや延期が相次いだが《最も大きい問題は「天災」で甚大な被害をもたらす修学旅行生頼みのビジネスモデルだ》とズバリ指摘する。《基幹産業であるはずの「観光産業」はその脆弱性を浮き彫りにした》。

奈良市内の宿泊者のうち《修学旅行生は15年度の12万8287人から昨年度の9万4034人と減少の一途。少子高齢化で従来の修学旅行向けのビジネスモデルは先細りしていく一方だ》。これは少子高齢化だけでなく、修学旅行の多様化も大いに影響している。いわば、ダブルパンチなのである。



藤原市長が公約を果たせず《観光客の数はここ数年伸び悩んでいる》という原因の1つも、修学旅行客の伸び悩みである。これは県外温泉観光地が団体客の減少に悩んでいるのと同じで、早くから指摘されていたことであるし「団体・修学旅行客から個人客・外国人客へ」の流れへの対応(転換)を怠ったことのツケが回ってきたとも言える。

それは《市が増改築した旅館・ホテル事業者の融資に対して行う利子補給制度の利用件数も平成18年度から5件以下の状況が続く》(奈良日日新聞 同記事)という実態とも符合する。その意味で《今求められるのは、長期的な客室数増加のビジョン、多様な観光客を受け入れるための事業者のボトムアップ》なのである(同)。



普段奈良の町を歩いている私の実感としては、修学旅行生は確かに減っているが、かわりに外国人客、特に欧米人の姿がよく目につくようになった。新型インフルエンザ騒動の時期などは、私の周りにいる観光客すべてが外国人、というシーンもあった。

ランチタイムの日本料理店で、外国人団体客を「刺身を食べられる人はこちら、食べられない人はあちらへ」と手際よくさばいている様子などもよく目にする。しかし彼らを宿泊施設がどのように受け入れているのか、はなはだ心許ない。結局は、京都や大阪へ流れているのかも知れない。



その一方で「観光はソフト。なかなか答えが出ない」(奈良新聞 同記事)という市観光協会のコメントなどを読むと、危機意識の薄さに呆れてしまう。

1988年のなら・シルクロード博は、リピーターを呼べなかったことが、その後の奈良観光の足を引っ張った。観光客数は、シルク博前より減少したのだ。それに気づいているのか《市観光企画課の島岡佳彦係長も「1300年祭が一過性で終わらないよう、訪れた人に価値を提供し、リピーターを増やしたい」と意気込む。この好機をつかむ観光戦略を早期に練らなければならない》(奈良新聞 同記事)。



行政は、行政の役目をきちんと果たさなければならない。依然として入込観光客数の発表は遅いし、肝心の実数把握さえあやふや(本当に実態を反映しているのか誰も分からない)というこの現状は、早期に改善しなければならない。「なかなか答えが出ない」とぼやいている場合ではない。

事業者は事業者の仕事をやり遂げなければならない。魚佐旅館など数軒の旅館はタッグを組み、楽天トラベルのサイトを利用して熱心なPR活動を展開しているし、センスが良く使いやすいHPで集客している料理旅館もある。
※「奈良町の宿 料理旅館吉野」のホームページ
http://www.yado-yoshino.com/

創意工夫で奈良が勝ち残る選択肢は、いくらでもある。「ゆでガエル現象」のたとえもあるが、まず必要なのは、危機感の共有だ。
※参考:観光振興(7/3付 朝日新聞奈良版)
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000140907030001

※写真は、奈良の旧市街他で7/2撮影。
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そば切り 川名

2009年07月02日 | グルメガイド
6/27(土)久しぶりに、新大宮の「そば切り 川名」へ行ってきた。いつもは夜に訪れるのだが、この日は初めてランチタイムにお邪魔した。生駒のいぐいぐさんが、ブログ(いぐいぐブログ-2)でランチを絶賛しておられたので、訪ねたのである。
http://d.hatena.ne.jp/iguchi_akira/20090622#1246066992

お店の入り口に「お昼のセット」として、日替わりセット(梅じゃこ御飯)1050円、ミニ漬(づ)けマグロ丼セット1380円、ミニ天丼セット1380円、とあった。それぞれに十割そば(ざるorかけ)・サラダ・香の物がつく。そば大盛りは370円アップだ。私は迷わずマグロ丼セットをチョイス。それがトップ写真である。香ばしい「そばせんべい」がついていた。

(株)読売奈良ライフの『奈良 麺通88選』も《そばよし、酒よし、雰囲気よし 静かな空間でいただく絶品そば》と紹介している。私としては「もう少しボリュームがあれば、申し分ないのだが」と常々思っていたが、ランチセットの場合はご飯がつくので、その点も解消されている。


冷とろろ(ぶっかけ)そば 1130円(08.2.14撮影。以下同じ)

同社の「奈良っこグルメ」には《東京・名古屋でそばの修業を積んだ店主。そば粉は茨城産・常陸(ひ たち)秋そばを中心に石臼挽き自家製粉の手打ち十割そばだ。「酒に合うように」と、やや辛口にしたつけ汁に浸して食べれば、そばの旨みが 口の中で弾けていく秀逸の一品》とある。
http://www.narakko.com/gourmet/T30000.html


温とろろそば 1130円

この店は「奈良っこグルメ」の「男の隠れ家」特集にも登場する。《蕎麦通の流儀に乗っ取って酒を飲み、そして蕎麦を食す。男なら誰もが憧れる蕎麦屋での作法が、ここ川名では日常茶飯事に行われる。夜になると照明を落とし、BGMにはジャズ、ここが蕎麦屋とは思えない雰囲気を演出してくれる。蕎麦は、本来の風味と美味しさを引き出す生粉打ち。酒のラインナップも充実だ》。なお「生粉(きこ)打ち」とは、つなぎを使わず、水だけで打つことである。
http://www.narakko.com/tokusyuu/kakurega/kawana.html

昼の部に訪れて充実したランチセットをいただくのも良いし、雰囲気の良い夜の部に、蕎麦とお酒と合わせるのも良い。ぜひ、お試しいただきたい。
コメント (5)
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