地面の話題というものは、何かが落ちていたとか、変わった虫がいたとかの個人的趣味に依ることが多い。
ところが空の話題となると、挨拶がわりの時でさえ公的認識確認となるようだ。
昨日は隣県に用があって車で出かけ、立ち止まって撮る機会がなかった。
帰った時点で薄暗くなっていたけれど、ウォーキングに出たら何かしらの1枚くらい撮れるだろうと思った。
ところが、時計を見たら5時半、となれば大相撲の1番の観ごろ時間というわけで腰を据えてしまった。
誰が好きかと聞かれて、1番に挙げたことのある、わが正代が結びでやってくれた。
これで大の里の優勝の目も出てきた、というような余韻を味わっているうちに時間は過ぎてウォーキングもスナップ撮影も果たせなかった。
そうこうしている内に、変わった飛行機雲を観たけれど何だったのだろうという話が持ち上がった。
『航跡』という言葉が出て、航跡は船にしか使わないのではないかと発言してから、確かめてみたら航空機の道筋も航跡というのだと知った。
妻は買い物からの帰り道で見上げ、娘は洗濯物の取り込み中にベランダから撮ってさえいた。
私は同じ時間帯に空を見る状態になくて、今ひとつ内容に踏み込めないのが残念ではあった。
飛行機雲のできる高度で飛行する航空機が平常時にS字を描くような蛇行をするものだろうか。
空を飛ぶということは、海上や水上とは違い、人の頭上であり街の上空なのだから公的空間を人々の注目のもとに浮いているということだ。
巳年だから蛇行して、蛇腹模様の飛行機雲を地上の人々に見せようとした、などという意図はあるはずがない。
ニアミスとか、乱気流に巻き込まれたとか、故障を示すランプの点灯とか、操縦士が気絶したとかのニュースは無かった。
結果、『何だったんだろうね』だけで、不安を少し感じつつも話は終わったけれど、たとえばパイロットの気の迷いとか乱心とかで空に不穏な飛行機雲ができてしまったのなら遺憾だと思った次第。
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