ウド(独活)の育ち切った大木状態の幹にツマグロスケバが逆さまに止まっていたのを見つけてスマホを向けた。
接近して何枚も撮ったが、1枚だけ焦点が合った。
針状口吻を突き刺して食餌中と分かるほどの接写なのに、逃げる素振りは示さなかった。
縞模様の目は、カメレオンにこんな目を持つものがいたような気がする。
褄黒と言えば、蝶にツマグロキチョウ、ツマグロシロチョウ、ツマグロヒョウモンなどがあり、ヨコバイ(横這)のツマグロオオヨコバイも思い浮かぶ。
透翅となれば、翅が羽だけれど、スケバハゴロモが一番に思い浮かぶ。
セミのほとんどは翅が透けているので、わざわざ透翅とは名に付けない。
それなのに、この地味な虫が、ツマグロの一番手、透翅の代表のような命名は腑に落ちない。
逆さまにはなっているが、頭部の頑丈さと上向き姿勢は針状口吻を突き刺すために必要なのだろう。
針をよく見ると少し曲がっている、ということは、かなり無理をして突き刺しているので簡単に逃げるわけにはいかなかったのだろうと同情した。
ツマグロスケバの止まっていたウドの花が、実へと熟し始めていた。
黒い花火のように見えて、汚い爆弾と言われるクラスター爆弾を連想させる。
日本は2008年12月にクラスター爆弾禁止条約に署名し、2009年7月に批准したとある。
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