鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

ムラサキシメジ(紫占地)を食べる前に保健所へ行ってみた   その③

2024年12月05日 08時20分28秒 | ざんねん




早く結果を教えてくれないと食べてしまうよ、というニュアンスのプレッシャーを保健所の職員に与えた。
そして帰ったらバター炒めでも作って味見くらいはしようと思っていたのは、自分の中で希望的観測からの、ムラサキシメジに違いないという確信があったから。
ところが久々の好天なので、雨が続いたことで遅れてしまった庭の植木の冬囲いなどの雪害対策をやらないではいられない。
そうなると、トイレ休憩で家に入っても、バナナ1本くらいしか食べないことに決めている昼飯時の休憩でも調理に向かう気が起きない。
そうこうしているうちに日の短いこの頃は直ぐに日暮れとなりそうで、外仕事が佳境に入っている時に電話があり、聞き覚えのある保健所職員の声だったから、わくわくした。
結果が出ましたという冷静な声が言うには『ムラサキシメジと間違われることのあるウラムラサキシメジ(裏紫占地)でした』。
『毒ですので食べないでください』『ですので、生ゴミとして出すなりの何らかの処分をしてください』というものだった。
期待わくわくだったからかなりのショックを受けて、『ありがとうございました』としか言えなかった。
諦めきれなくて、初めて聞くウラムラサキシメジを検索してみた。
食べたというレポートもあり、その中に何回も茹でこぼさないとエグ味が残るというような部分があった。
味はさほどあるわけではなくて、他の味付けの汁を吸い込ませると美味しいともあるけれど、面倒でエグ味があるとなれば、工夫して食べるほどの愛着や情熱はないので、すぐに廃棄処分と決めた。
竹薮下の自然物の捨て場所にしている所に捨てた。
そこにまた生えても採取はしにくい場所なので、自然に返すという選択にわずかな満足を見出す。
それにしてもまことに残念な結果で、言われてみれば、確かに笠の裏の襞は美しくも妖しい紫だったし、しめじの仲間にしては一つ一つが大きい。
外で忙しく働いて良かった、とは思うものの、味見もしたかったと思ったり、電話をくれた職員に『もう食べてしまった』と言ったらどんな反応をしただろう、などと思ったりして往生際が悪いのであった。 
なお、画像は私が作っているシイタケ(椎茸)だが、榾木が痩せてきたせいで、色も厚みも薄いものになっている。
マリリン、と呼びかけたいような、めくれ上がったのもできているが、思わずこのままかぶりつきたくても、シイタケだって生食は毒だとか。
   おわり
コメント
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