透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

文字書き道祖神

2009-07-11 | B 石神・石仏




路上観察 松本市梓川の道祖神 090711

 ここ松本平では古くからの集落は山際に在ることが多い。集落内には蔵があり、道祖神がある。

前稿の蔵を路上観察しての帰路、この道祖神を見かけた。大胆な文字、前衛的! 三角の石、碑面いっぱいに勢いのある文字が彫りこまれている。文字の一部がかくれてしまっているのは残念。

文字書き道祖神はいままで取り上げなかった。像を彫ったものと比べると平凡という認識だから。だが、これはなかなかいい。


 


蔵いろいろ 松本市梓川

2009-07-11 | A あれこれ


路上観察 梓川の蔵 090711

 数日前、たまたま車で通りかかった松本市梓川(旧梓川村)で見かけた蔵。「あ、瓦葺の庇だ!」先日南木曽町で見かけた蔵と同様に瓦葺の庇があった。



今朝、改めて路上観察してきた。窓周りの漆喰細工。そのデザインは装飾過多でもなく簡素でもなく、程よい。丁寧につくられている。このままの状態でずっと保存して欲しい。今このような細工ができるのかどうか。仮にできるとしても相当費用がかかるだろう。

下の蔵も梓川で見かけた。下屋付きの蔵の場合、妻側のデザインをまとめるのが難しい。

妻壁の中心線を少し左に外した窓。太い窓上のまぐさと窓下の台座(窓台)。シンプルな鉢巻き。下屋はなまこ壁の見切りを一段下げている。そこに付けられた横長の小窓、その四隅にも細工が施されている。壁の白さが清々しい。存在感のある蔵だ。



蔵はいろいろ。面白い。


 


安芸の野良時計

2009-07-11 | D 切手


■ 民家 昔の記録

四国は高知県、安芸市の野良時計を訪ねたのは1980年の4月1日のことだった。のどかな田舎にあるこの時計はなんと120年以上も前につくられたものだそうだ。

この時計は平成20年度の郵便番号簿の表紙になっているが、画家の原田泰治が描いた絵が採用されている。同じ絵は切手にもなっている。

この絵がいつ頃描かれたのかは分からないが、写真と比べると赤い郵便受けの位置、蔵の外壁の漆喰の剥落した状態などまで同じだ。

今から30年位前の数年間、全国各地に民家を訪ねたが、当時の姿を今もそのまま留めているところはもうほとんどないだろう。が、ここはネット上の写真を見る限り今も変わっていない。再訪する機会など無いだろうからこの目で確かめようもないが。