透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

まちとしょ テラソ 2

2009-07-22 | A あれこれ



 外壁は同じ設計者による茅野市民館と同様、縦長の壁面とガラス面を交互に繰り返して構成している(前稿の写真参照)。

さて、再度特徴的な屋根についてだが、このような曲面を構成するのは難しい。鉄筋コンクリート造と鉄骨造、どちらも設計も大変だが、施工も大変だ。ちなみにこの図書館は鉄骨造。仕上げは金属板(材質は分からない)の一文字葺き。このもっこり屋根のてっぺんあたりは水仕舞が出来るんだろうか。用心深く下地の段階でもきちんと防水しているだろう。

ところで図書館は蔵書の全貌が一度に見渡せることが望ましい、と私は思う。「知の総体」に身を置きたいという欲求を満たしてくれる空間。そこで思い出すのが、アスプルンド設計のストックホルムの図書館だ(関心のある方は「アスプルンド」と「図書館」の2語で検索してみて下さい)


調べてみると小布施のこの図書館は床面積が約1,000㎡、屋根の形そのままの天井を杉の角材で仕上げている。 樹をモチーフにしたと思われる何本かの「枝付き鋼管柱」が立っているだけで、内部を仕切る壁は無い。前述の意味でなかなか好ましい空間だ。

今回はちょっと立ち寄っただけ、次回は内部空間をじっくり体験したい。


 


まちとしょ テラソ

2009-07-22 | A あれこれ



■ 先日小布施町に新しい図書館「まちとしょ テラソ」が開館したことを新聞で知った。設計者はプロポーザルで選ばれた古谷誠章さん。二次選考には伊東豊雄さんや、隈研吾さんも残ったそうだ。公開で行われたというプレゼンテーション、見たかった・・・。

この図書館の外観の特徴は手のひらで水を受ける時の形、それを伏せたような屋根。里山をイメージしているのだとか。もう少し引いて遠くから写真を撮ればそのもっこリした屋根の様子がきちんと写ったかと思う、残念。

今回は以上で、続きは次回。