
■ 幸田露伴の『五重塔』岩波文庫。
1957年の7月6日未明、この小説のモデルの谷中五重塔が焼失した。不倫関係を清算するために焼身自殺しようと五重塔に放火するという事件によって、だった。火遊びの始末に放火しちゃいけなかったんじゃないかな。焼失後再建されることなく礎石が残るのみだったそうだが、数年前再建構想が浮上しているそうだ。
露伴の傑作と評されているこの短編(文庫本で116ページ)を6日から読み始めた。再読だが前回はいつ読んだのか記憶にない。
この小説は隙間時間読書には不向きだ。きちんと時間を確保してじっくり熟読すべきだろう。今週末、カフェ・シュトラッセで読もうかな。