路上観察 山形村の道祖神 撮影100418
■ 松本市の西隣、東筑摩郡山形村には40体もの道祖神があります。かつて村は高遠藩の飛び地であったことから、高遠の石工が彫ったものと聞きます。
これは同村小坂の道祖神です。真円の大きな中区に平安装束の狩衣、十二単衣の双体像が彫りこまれています。お互い相手の肩に手をかけ、握手というか男神が女神の手をしっかり握っています。
柔和な表情をしていますね。下の道祖神と比べると衣装を繊細な線で表現していることがよく分かります。
裏面に彫られた文字は嘉永五年と読めます。あのペリー提督浦和入港の前年の作、ということになります。
山形村の隣、朝日村針尾の道祖神 天保四年、こちらのモダンな印象の道祖神の方が20年以上古いです。 ちなみに朝日村も高遠藩の飛び地でした。