春のフォトアルバム 100424
故郷やどちらを見ても山笑ふ 子規
■ ときには建築関係の本も読まなくてはと、雑誌で目にした『日本の伝統建築の構法 柔軟性と寿命』内田祥哉/市ヶ谷出版社 を購入した。
「構法」は建築基準法にも出てくる言葉だが、一般にはあまりなじみがないと思う。「工法」と表記されることが多いが両者意味が違う。「構法」は建築のスタティックな成り立ち、システムを指すが「工法」は建築をどのように造るかという施工方法まで含む概念だと私は理解している。
本書の章立ては以下の通り。
第1章 木造建築の多様性
第2章 和風伝統住宅のフレキシビリティー
第3章 構法から見た桂離宮
第4章 戦後の伝統木造建築の流れ
第5章 文化財建造物みてあるき
第6章 建築の寿命
まとめ 構法の技術と建築物の寿命
第1章に「龍馬伝」の建築考証担当の平井 聖氏の味わい深いスケッチが載っている(平井氏は長年大河ドラマの建築考証を続けてこられた)。