透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 男と女

2011-08-16 | A 火の見櫓っておもしろい

 

 前稿で紹介した茅野市の火の見櫓(右)に負けず劣らずいいプロポーションです。印象が異なるのは屋根・見張り台の形が違うからだと思います。屋根や見張り台が4角形だと男性的な印象になり、円形や六角形だと女性的な印象になります。この2基、似合いのカップルといったところでしょうか。




屋根の納まりがどうなっているのか分かりません。上の屋根が小さすぎ、ということで下の屋根を後から追加したのではないかと推察します。見張り台は随分凝った造りになっています。手すりや見張り台下のデザインに製作者(制作者とすべきかもしれません)のこだわりを感じます。



脚部 櫓の荷重をしっかり受け止めて大地に伝えているということが伝わってきます。


火の見櫓三昧の夏休みに満足。 


187 茅野市の火の見櫓

2011-08-16 | A 火の見櫓っておもしろい

 
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櫓の立ち姿  上方へ伸びていくかのようなフォルム、ちょっと細め、美しい! 踊り場の位置も好ましい。

 

カラスが見張り台の手すりにとまってあたりの様子をうかがっていました。緩やかな勾配の屋根に長めの避雷針、いいバランスです。軒先の飾りも控え目で屋根とマッチしています。



1 櫓のプロポーション ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★★
3 脚の美しさ ★★★★

メンテナンスがきちんとされている様子、状態の良い火の見櫓です。 神長官守矢史料館、空飛ぶ泥舟の近くに立っています。 


 


186 塩尻市洗馬の火の見櫓 2

2011-08-16 | A 火の見櫓っておもしろい


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■ 細身の櫓 ブレースの方式が丸鋼とリング式ターンバックルから交叉アングルに途中で変わっています。

 

取り外した半鐘が見張り台に置いてあります。屋根と見張り台の離れはちょっと間延びした感じがします。

脚部 アーチ状の斜材を使っています。

1 櫓のプロポーション ★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★
3 脚の美しさ ★★★

大変厳しい評価をしました。  


 


184 185 塩尻市洗馬の火の見櫓 1

2011-08-16 | A 火の見櫓っておもしろい


184 塩尻市洗馬小曽部

梯子兼用櫓のてっぺんの腕木に半鐘を吊り下げた簡素なつくりの火の見です。塩尻市洗馬小曽部(せば こそぶ)の金山という集落の火の見櫓です。もうこの先には火の見櫓はないだろうな、と思いながらも車で谷あいの道路を進んでいくと・・・。

 
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ありました!いままで進んで来た谷あいを見下ろすようなところに。3角形の櫓に6角形の屋根と見張り台、ちゃんと半鐘も付いています。脚部もきちんと造ってあります。律義な人たちが造った火の見櫓、そんな感じがします。別の方向から撮った写真も載せておきます。