透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

茅野 建築巡り

2011-08-17 | A あれこれ


高過庵/設計:藤森照信

昨年の夏(2010年7月24日~8月29日)に茅野市美術館で開催された「藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築」で低過庵の構想が示されていました。実現するといいですね。


空飛ぶ泥舟/設計:藤森照信 

いいロケーションに浮かんでいます。


金子茶房/設計:柳沢孝彦

諏訪大社上社本宮の前にある「金子茶房」は地元企業の日東光学のショールームに併設されたカフェです。残念ながらカフェはお休みで、内部を見ることはできませんでした。2階のコの字形のフレームを連続的に並べた木造の架構を見たかったのです。どのようにしてドミノ倒しのようにならないようにしているのか・・・。外壁は板張りで塗装は緑色を帯びた黒色、上品な色です。

また出かける機会があるでしょう。


諏訪大社上社本宮

石段と門、その奥の社殿はシンメトリックな位置関係を避けて配置されています。ヨーロッパの建築ならきっちりそのようにに配置するところでしょう。対称性を外して配置する、日本人の美意識の反映だと教科書的に書いておきます。

門の右側の柱は石段のちょうど真ん中にありますがこれは偶然ではなく意図的に配置されたものでしょう。この位置から社殿の唐破風が見えますが手前の木に隠されてその全貌は把握できません。これも計算されたことなのでしょう。

このような配置を「奥性」の演出と捉えることもできるでしょう。

「奥性」の過去ログ