■ ここ何ヶ月か読書量が落ちている。11月の読了本は4冊だった。中島岳志さんの著書『岩波茂雄』岩波書店と『秋葉原事件』朝日文庫を続けて読んだ。
岩波茂雄については岩波書店の創業者ということしか知らなかったが、この評伝を読んで岩波の生涯を知った。**岩波は自死という選択肢を捨てた。母の愛によって死の自由を失った。**(49頁)
秋葉原事件を起こした青年については全く何も知らなかった。**彼の行動をすべてコントロールしようとする母に対して「ワタシはアナタの人形じゃない」という言葉を投げかけたかったことは、容易に想像できる。**(70頁)
この2冊の本を通じて母親という存在、母親の果たす役割の大きさについて改めて考えさせられた。
『江戸の絵を愉しむ』榊原 悟/岩波新書
江戸の絵師たちの想像力と創造力に驚かされた。
『東寺の謎』三浦俊良/祥伝社黄金文庫
先月の京都・奈良の寺を巡る旅の最後に東寺を訪ねたが、その前に読んでおけばよかった。またいつかこの寺を訪ねて空海の設計意図を確認したい。