透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

451 452 安曇野市明科の火の見櫓

2013-12-08 | A 火の見櫓っておもしろい

 
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火の見櫓のある風景 安曇野市明科七貴 撮影日131208


 この火の見櫓は丘の上に立っている。国道19号線を生坂から松本方面に向かって走っていると、その立地から遠くからでもよく見える。



屋根の下はいろんなものが設置されていてにぎやか。半鐘は当然として、モーターサイレンや消火ホース巻き上げ用電動ウインチ、それからテレビアンテナまで設置されている。

梯子の段数からこの火の見櫓の見張り台までの高さは約12.5メートル。見張り台の床から屋根の頂部まで3メートルとみると、この火の見櫓の総高は15.5メートルとなる。これは高い部類に入るだろう。





脚部の様子。アーチ部材が使われているのは好ましいこと。でも美脚と評するにはイマイチ。厳しく評価して、★★★☆☆


上の火の見櫓同様、この火の見櫓も国道19号線からよく見える。犀川の向こう側、傾斜地に広がる集落のランドマーク的な存在の火の見櫓。

 
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安曇野市明科東川手の火の見櫓






脚部は不可。やはり脚の形をしていないと・・・。この火の見櫓には脚が無い。

火の見櫓にも建築同様、近景がいいものと遠景がいいものとがあって、この火の見櫓は遠景。いつか再訪して遠景を撮って集落のランドマークであることを表現したい。新緑の季節がいいかな。となるとコンデジでは限界が・・・。性能のいいデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)が欲しくなるなぁ。


 


メタボリズムの具現化の試み

2013-12-08 | A あれこれ

 

 他の業界の事情は分からないが、建築関係の企業のPR誌(PR誌とするほど宣伝に紙幅を割いていないが)は内容が充実しているものが多い。SUS株式会社が発行している冊子『ecoms』も然り。この冊子に連載中の「蔵考 現代に生きる蔵」の初回に私が撮影した蔵(倉)の写真が掲載された。このブログがそのきっかけとなった。その時の縁で『ecoms』を毎号送っていただいている。その36号(2013年4月)にメタボリズムという建築思想に基づいたプロジェクトが紹介されている(写真)。

メタボリズムについてはこのブログでも何回か書いたが、60年代に提唱された「生物のように新陳代謝することで建築の恒常性を保つという理念」に基づく理論と実践だった。生命現象のアナロジーとして建築を捉えるという試みだったのだが、当時、実際に具現化されたのは黒川紀章の「中銀カプセルタワー」だけだった、と言っていいだろう。

36号に紹介されているケーススタディは静岡事業所実験棟。工場で製作されたユニット(内法幅2.140×長さ3.730×高さ2.230 単位:mm 床面積約8㎡)がトラックで輸送されて、現場で治具に載せられて、治具とともにクレーンで吊り上げられて、鉄骨構造のスケルトン(ユニットを載せる鉄骨製の立体的な棚)に設置される。この一連のプロセスが紹介されている(上の写真の右上にクレーンでユニットを吊り上げている様子が写っている)。

記事には開発の経緯やその意義、目指す姿などについても紹介されていて興味深い。メタボリズムの具現化の試みをしている企業があるなんて・・・、この冊子を見るまで知らなかった。

SUS株式会社のチャレンジ精神に拍手。


 


― ドラ型の半鐘

2013-12-08 | A 火の見櫓っておもしろい

    

 今年撤去された山形村(松本市に境を接する村)下竹田の火の見櫓に吊り下げられていたドラ型の半鐘です。

直径が40センチメートルあります。思っていた以上に重かったです。すき焼き鍋に転用しても重すぎて使えないです。真ん中だけ変色しているのが分かります。長年叩かれた結果でしょう。

この半鐘は建て替えられた消防団詰所の外壁に吊り下げられるとのことです。2階の窓の横にそのための金物が取り付けてあります。

火の見櫓観察を続けているとこんな機会にも恵まれるんですね。