透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

496 安曇野市豊科の火の見櫓

2014-08-02 | A 火の見櫓っておもしろい


496 安曇野市豊科高家(たきべ) 中曽根地区公民館の敷地







■ 長野道で松本から長野に向かう途中、県立こども病院の手前に見える火の見櫓。近くで見るのは初めて。

3角形の櫓に円い屋根と見張り台。脚部のアーチ部材が途中までしかない。安曇野ではよく見かけるタイプ。「火の用心」の看板を付けた火の見櫓も見かける。

屋根が変形しているが、補強下地が十分でないのかもしれない。全形写真を見ると櫓の上部が少し変形しているのが分かる。

銘板がないのではっきりしないが、昭和30年代前半の建設か。


 


ブックレビュー 1407

2014-08-02 | A ブックレビュー

7月、読んだ本はこの4冊。小説は読まなかった。



『パンの耳の丸かじり』東海林さだお/文春文庫

微妙な食感や、食べ物を前にした時のこころの動き、食べる時のしぐさ・・・、何とも表現し難い内容を実に上手く表現しているから、「そう、そう」と頷きながら読むことになる。読んで楽しい本。




『日本型モノづくりの敗北』湯之上隆/文春新書

「日本の技術力は世界一」、この技術力とは高品質の製品をつくることでしかなかった。産業界は高品質の製品ではなく、低コストの製品を求めていた・・・。

今までより1センチ薄くしたテレビなどという技術者の自己満足的な製品を消費者は求めてはいない。




『人はなぜ集団になると怠けるのか 「社会的手抜き」の心理学』 釘原直樹/中公新書

綱引きで「全力」を出さないのはなぜ? 多様な実験から明らかにされるいろんな社会的手抜きの心理。




『モンシロチョウ キャベツ畑の動物行動学』小原嘉明/中公新書

モンシロチョウの婚活の実態が次々明らかにされていく。この過程が実に興味深い。

ヒトとモンシロチョウとでは可視領域が違っていて、モンシロチョウはヒトには見ることができない紫外線域も見ることができるということ(本書では紫外色とよんでいる)。そしてモンシロチョウの雌と雄で翅の紫外線の反射率が違っていて、全く違う色に見えているから簡単に見分けがつくということ。その違いは鱗粉の微細な構造の違いによること。

婚活には個体差があるということ。熱心に雌を長時間探しまわる雄、ちゃらんぽらんな雄。

昆虫の世界ってすごい。


 


好きなカフェ

2014-08-02 | A あれこれ



夏のフォトアルバム カフェ バロ  撮影日140801

ときどき出かけるカフェがいくつかある。ここもそのうちのひとつ。マトカは手編みのセーターの着心地の良さに通じる居心地の良さが魅力のカフェだが、バロはそれとは対照的。

以前、外観の印象を木造ミースと書いたことがあるが(過去ログ)、緻密に練り上げられた設計で出来ている端正な空間が魅力のカフェだ。

入り口のドアをあけると目に入るこのシーン。

大きな開口部の先に丁字桜の緑のスクリーン。夏はテラス席でのんびり読書もいい。広がる緑で時々目を休めながら・・・。カウンター席で多趣味な常連さんと語らうもの楽しい。