信濃毎日新聞8月26日付朝刊より
■ 全国学力テストの結果が公表された。成績上位県は固定化していて、上表の通り小学校、中学校共に秋田県と富山、石川、福井の北陸3県がベスト3を占めている。例外は小学校国語Aが2位の青森県のみ。
しばらく前、とある食堂で読んだ週刊誌(誌名は覚えていない)に次のようなデータが載っていたのでメモしておいた。
□三世代同居
1山形
2福井
3新潟
4秋田
5富山
□持ち家比率
1秋田
2富山
3福井
4山形
5新潟
□持ち家床面積
1富山
2福井
3山形
4石川
5秋田
三世代同居、持ち家比率、持ち家床面積の上位県と全国学力テストの上位県とが重なっていることが分かる。子どもたちの家庭環境と学力との間には相関関係がありそうだ。
3つの指標のうち、私は三世代同居に注目して過去に次のような記事を書いた(引用範囲を**で示す)。
**秋田県は三世代同居率が高い(平成19年の調査では山形、福井に次いで全国で3番目)。このことから三世帯が同居する家庭内で活発に交わされる会話が子どもたちのコミュニケーション力を高めているのではないかという仮説が浮かぶ。**
**核家族化の進行、地域の人たちの交流の希薄化などに伴って、子どもたちがお年寄りと話す機会が減ってしまっているのが現状だ。お年寄りに限りらない、友だちや家族とも会話する時間が減ってきているという全国的な傾向の中にあって、三世帯同居率の高い秋田県は家庭内で会話が活発に行われている(という現状認識が正しいと仮定)。この環境が全国学力テストの好成績をにつながっているのではないか。**
**秋田県や北陸3県の子どもたちが好成績を収めている理由は決して単純なものではなく、いろんな要素が関係しているとは思うが、家庭内の良好なコミュニケーション環境が子どもたちのコミュニケーション力を高め、そのことが好成績と大いに関係しているというのが、私の眉唾な仮説だ。**
**私は国語の能力が大きく関係していると思う。数学の問題や理科の問題も言葉で考えるのだから。そう、論理的な思考は言葉、国語力が基本になるのだ。数学の問題や理科の問題も言葉で考えるのだから。そう、論理的な思考は言葉、国語力が基本になるのだ。**
今のところ持ち家率の高さと持ち家面積の大きさと子どもたちの成績との関係については眉唾な説さえ浮かんでいない・・・。
過去ログ「なぜ秋田県は成績がいいのか」