透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「ジュラシック・ワールド」

2015-08-10 | E 週末には映画を観よう


チラシの一部

■ 「ジュラシック・ワールド」を観た。「ジュラシック・パーク」のバージョンアップ版、それもかなりの。今年の夏休みはこの映画だけで終わりかな・・・。いや、もう1作、「日本のいちばん長い日」も観たい。

3D(日本語吹き替え版)故か、空飛ぶヘリは本物には見えず、テーマパークの俯瞰映像はジオラマに見えてしまった・・・。だが、恐竜は実にリアル。実写映像がリアルに見えず、CGが実にリアルに見える・・・。虚実逆転。

ストーリーは第一作の「ジュラシック・パーク」と基本的には同じで、檻から逃げ出して人や他の恐竜を襲い始めた大型恐竜インドミナス・レックスから主人公たちが辛うじて逃げ延びるというもの。

インドミナス・レックスは欠損していたDNAを他の動物のDNAで補うだけでなく、遺伝子操作もして誕生したなかなか賢くて凶暴な大型恐竜だ。ヘリコプターを襲わせるために翼竜の檻、館(?)を破壊して空に彼らを解き放つなどということもやってのける(と私は理解した)。翼竜の大群に襲われて逃げ惑う人、人、人のシーンは印象的な映像だった。ヒッチコックの「鳥」もここまで来たか・・・。

テーマパーク内を移動するジャイロスフィアというガチャガチャに似た球形の乗り物はなかなかのアイディア。

もはや映画ではどんなシーンでもCGでリアルに表現できる。だが、そのようなシーンを具体的にイメージできるところがスピルバーグはじめ製作スタッフのすごいところ。

登場人物の内面、心の揺れを描く人間ドラマ的な要素に乏しいのは残念だったが、恐竜の生態観察ができるテーマパークで2時間ちょっとハラハラドキドキの時間を過ごすことができた。

主要な登場人物に子どももいることがスピルバーグ映画の特徴のひとつだが、この映画も然り。大人でも子どもでも楽しむことができる映画だ。