透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ブックレビュー 1606

2016-07-02 | A ブックレビュー

 6月の読了本はこの3冊。


『硝子戸の中』夏目漱石/新潮文庫

漱石の作品は昔一通り読んだ(つもり)。

漱石の家に泥棒が入った時の話。**その事があって以来、私の家では柱を切り組にして、その中へあり金を隠す方法を講じたが、隠す程の財産も出来ず、又黒装束を着けた泥棒も、それきり来ないので、私の生長する時分には、どれが切組(きりくみ)にしてある柱かまるで分からなくなっていた。**(36頁)

昨日(1日)バロでした雑談、その話題のひとつが「お金の隠し場所」。柱に隠したというのはやはり漱石の家のことだった。先ほど読み返して**で示した引用部分を確認した。


『現代建築のトリセツ』松葉一清/PHP新書

建築に多少関心があるという人におすすめの建築観賞ガイド。


『潮鳴り』葉室 麟/祥伝社文庫

巻末に載っている「秋霜」という作品の紹介文。**覚悟に殉じた武士、独り孤独に耐えるしかなかった女。その寂寥に心を寄せた、孤独しか知らぬ男。** これは是非読みたい・・・。


ブックレビューになっていないけれど、ま、いっか。


梓川のマンホール蓋

2016-07-02 | B 地面の蓋っておもしろい


梓川のカフェ バロの前の路上にて 撮影日160701



 週末のサードプレイス、カフェ バロで仕事モードを解く。カウンターの端の席でコーヒーを飲みながら、隣席の常連さんとカウンター内のふたりとで談笑。

*****

旧梓川村(松本市梓川)の下水道のマンホール蓋にはカジカと花(名前は分からない)、それから後方に山がデザインされている。山は姿からして常念岳か? でも梓川からはこのような姿には見えないはず・・・。

マンホール蓋は路上のいたるところにあるから、どこかに出かければ必ず見かけることになる。マンホール蓋好きが多いのもうなずける。

これから路面の蓋をどう扱うか・・・。


 160702 追記:花はリンゴの花、山は地元梓川の金松寺山と判明