透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

伊那市のマンホール蓋

2016-07-21 | B 地面の蓋っておもしろい


伊那市美篶 撮影日160718



 伊那市のマンホール蓋には伊那節の街と記されている。伊那節に詠われている、馬子が米俵を馬に担わせて運ぶ様がデザインされているが分かりにくい。市町村の役場などにカラー蓋が展示されていることがある。それを見れば図柄が分かりやすいが、休日は閉庁しているな・・・。

木曽へ木曽へと つけ出す米は 伊那や高遠の 伊那や高遠の お蔵米

 

共に伊那市の市章だが、左は旧伊那市章で「イナ」をデザインしている。右は合併後の新伊那市章で、デザインの意味について市のホームページに**力強い二つのアルプスは市の飛躍・繁栄を、桜の花びらは文化・歴史を、そして中央で交わる二本のラインは縦に三峰川、横に天竜川を表し、下に広がる肥沃な大地は輝かしい未来への発展を意味しています。都市像である「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市」とともに、将来に向けて躍進する伊那市の姿を表現しています。**という説明がある。

教訓:このようなことがあるから、蓋をひとつ見ただけで満足してはいけない。


 


636 伊那市東春近田原の火の見櫓

2016-07-21 | A 火の見櫓っておもしろい


 

636 伊那市東春近 撮影日160718 

 伊那市内の火の見櫓は今回はこれがラスト。全景を写す2カットでは、道路をパースペクティブに捉えて奥行き感のある上の構図が好き。







前稿の上殿島の火の見櫓と製作した鉄工所の製作年月も同じだから、姿・形がよく似ている。それゆえこの火の見櫓の印象について記すことは省略する。   

規模が同じであれば、それぞれ別の設計図で製作する必要はない。同一の設計図によって製作された可能性が高いと思う。わずかな違いは製作過程でのアレンジ、と考えてよいだろう。


 


635 伊那市東春近の火の見櫓

2016-07-21 | A 火の見櫓っておもしろい


635 伊那市 東春近 上殿島  撮影日160708

■ 伊那市から宮田村役場を目指してカーナビ頼りに走行していたが、なぜか迷走してしまいこの火の見櫓に遭遇した。不幸中の幸いというべきだろう。

姿・形が美しいと感じる火の見櫓は櫓が滑らかな曲線を描いて末広がりになっていることが欠かせない条件だ。東京タワーはこの条件を満たしている代表的な実例で火の見櫓のお手本ともいえる。この火の見櫓もそのようになっていて美しい。もう何回も書いていることの繰り返しで気が引けるが、脚部としてのデザインがなされていないのは残念ではあるが。屋根と見張り台が少し小さめだが、見た目のバランス的にはちょうど良い。



この火の見櫓も梯子の貫通部分の見張り台の床面にU字形の開口を設けている。そして梯子の上端部分にも手すりを設けている。



この火の見櫓にも踊り場に半鐘が吊り下げられている。屋根下の半鐘が乳付きで古く、こちらの表面が平滑な半鐘が後付けで新しいと推測する。同時に設置して半鐘の仕様が異なるということも例えばコストの違いなどからあり得るのかもしれないが。



梯子を櫓の外に設置するのであれば、人が櫓内に入れるようにする必要もないわけで、この脚部のように4面ともブレースでなんら支障ない。その方が構造的なバランスという点からも好ましいだろう。