透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

634 伊那市上新田の火の見櫓

2016-07-20 | A 火の見櫓っておもしろい

 「この頃、U1さんのブログってマンホールの蓋と火の見櫓ばっかりですね。蓋にも櫓にもあまり興味ないので・・・。以前のようにもっといろんなこと書いてください」「〇さん、今しばらくお待ちを」


634 伊那市上新田(伊那市役所前の道路を数百メートル東進、コンビニ近くに立っている)
                                  撮影日160718  




魅力的な場所に立っている。赤い屋根の建物との取り合いが好ましい。ここでスケッチをしたいと思った。是非再訪したい。



屋根の大きさに比して蕨手も避雷針の飾りも大きくてよく目立つ。見張り台床のU形の開口にも手すりを設置し、そこに梯子を突き出している。安全への配慮だろう。このような2重の手すりは見た記憶がない。



脚部。後ろの1面だけ、ブレースを入れている。きっちり4面とも脚のデザインでまとめて欲しかった。



踊り場に設置された半鐘。反りのついた小屋根、懸魚(?)までついている。




 


633 伊那市日影の火の見櫓

2016-07-20 | A 火の見櫓っておもしろい


633 伊那市日影 日影区公民館の向かいの敷地に立つ火の見櫓 撮影日160718

 櫓に付けて消火ホース乾燥塔建てているので、一般的な火の見櫓とは印象が違う。




屋根頂部のすくっと伸びる避雷針とそこに付けられた飾りのなんというか、そう、バランスがなかなか良い。屋根下に遠慮気味にサイレンと照明が付けられている。手すりの高さに付けられた照明は照度があって地面を明るく照らすだろう。



踊り場までの外付け梯子が途中で折れ曲がっているのはなぜだろう・・・。現地でよく見なかった。

最下段のブレースだけ妙なことになっている。リング式ターンバックルを用いないで枠式ターンバックルを用いている、それも丸鋼ブレースの端部に溶接して。



新しい屯所。壁はボールをぶつけて遊ぶのにちょうどよさそう。




 


632 伊那市美篶の火の見櫓

2016-07-20 | A 火の見櫓っておもしろい


632  伊那市美篶(みすず)下県ふれあい館の敷地に立つ火の見櫓 撮影日160718

南箕輪村から伊那市に移動。脳内検索をしても、火の見櫓を背景にマンホール蓋の写真が撮れそうなところはヒットしない。まずは火の見櫓探しから。郊外に出ようと国道361号を高遠に向かって走行中にこの火の見櫓を集落内に見つけた。逆光で写真が撮りにくかったが、屋根下の様子まで写っているからまずまず。

4角形の櫓に4角形の屋根、4隅を面取りした4角形の見張り台(各辺の長さが等しくないので8角形とは見ない)。櫓の末広がりのカーブが実に美しい。屋根の形も整っている。梯子は踊り場までは櫓の外部に、そこからは内部に設置されている。

この火の見櫓の高さは見張り台の床面まで約8.8メートル。そこから屋根の頂部までを3.5メートルとして、総高は9メートルちょっと。



スピーカーなど、「余分なもの」が付いていないのも好ましい。 半鐘は屋根の中心に吊り下げてある。案外この中心吊りは少ない。手すり子(手すりと手すり子は区別したい)の大きな割り付けのざっくりとした装飾はモダンな印象。



脚部は1面のみアーチで他の3面はブレースのまま。外付け梯子だから、4面ブレースでも支障ないのに、なぜこうしたのかは不明。梯子を櫓の内外どちらに設置するかに関係なく、共通にこうしているとしか解釈できないが・・・。この櫓を製作した鉄工所の作品、そう「作品」をいくつか見れば分かるけれど。