透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1288 南箕輪村久保の火の見櫓

2021-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい

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1288 上伊那郡南箕輪村久保 4無44型 撮影日2021.05.22

 昨日(22日)は久しぶりに遠出をした(*1)。岐阜県輪之内町の道路またぎを見ることが目的だった。現地で小一時間見て、そのまま帰るつもりだった。だが、時間的に早かったこともあり途中で中央道を降り、伊那方面の火の見櫓を見ながら帰ってきた。11基見たが既に載せていたもの、あまりの惨状に載せるのを躊躇ったもの合わせて3基はパスした。で、掲載は8基、これが最後の1基。


「南箕輪村久保防災拠点施設」



見張り台まわりの様子 なんともものものしい。見方を変えればまだ現役で頑張っているということの証、ともいえる。





脚部は正面だけブレースを設置していない。梯子を外付けするのなら、ブレースを設置しても支障ない。ではなぜ? 「正面性の表現」などと書いて分かったつもりになってはいけない。

干した消火ホースを風でばたつかせないためだろうか、脚元から見張り台まで付けられたフレームが火の見櫓の見た目を阻害しているのは残念。


*1 不要不急の外出は控えなければならないが、人と会うわけでもなく、だた車で火の見櫓を見に行くだけだからいいだろう、と判断した。高速道路のSAではコンビニでコーヒーを買い求め、昼食もしたが・・・。


1287 伊那市西春近の火の見櫓

2021-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1287 伊那市西春近小屋敷 3無66型 撮影日2021.05.22

 この風景から分かるが、ここは伊那市の市街地から小黒川沿いに上った、もうそれ程人家も無いところ。カーナビの案内を無視して進んできてこの火の見櫓と出会った。火の見櫓はこのような辻に立っていることが多い。火災の発生をできるだけ早く伝えるために消防団員が駆け付けやすいこと、という立地条件を満たすから。




必要なものとはいえ、消火ホースを引き上げて干すために後付けされたパーツ(呼び方が分からない)がうっとうしい。避雷針にはほとんど例外なく蔓のような飾りが付いている。なぜ、このような飾りをつけるのだろう・・・。





1286 宮田村北割の火の見櫓

2021-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1286 上伊那郡宮田村北割 北割集落センター 4脚44型 撮影日2021.05.22

 中央道は宮田村辺りでは西側の山際をトレースするように南北に伸びている。そのすぐ近くをパノラマロードと名付けられた道路が通っている。この火の見櫓はパノラマロードに向かって下ってくる坂道の脇に立っている。少し高いところに立っていて、遠くからよく見えていたので、勘を頼りに適当に車を走らせた。

背の高い火の見櫓で形も整っている。立地条件からして、この火の見櫓の見張り台からは遠くまで見渡すことができるだろう。



大きく隅切りした見張り台。手すりには櫓部分のブレースと同じ形が用いられている。きちんと丁寧につくられている。後付けの腕木が見た目には邪魔だが、必要なものだから仕方ない。



踊り場にも半鐘を吊り下げて切妻の小屋根を付けてある。このような事例は少なくない。消防信号板も取り付けてあるから、いつもこの半鐘を叩いていたのかもしれない。建設当初には無かったと思うが。地元の人に様子を聞いてみればいいのだが、なかなか叶わない。

外付け梯子の上端から手すりを付けてあるが、もう少し上、踊り場の手すりのところまで伸ばして欲しかった。



脚部の様子。同じことを繰り返し何回も書くが、柱のなだらかなカーブがそのまま脚元まで続いている。これが美脚に欠かせない条件だ。




 


1285 宮田村の火の見櫓

2021-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1285 上伊那郡宮田村北割 3無66型 撮影日2021.05.22

 火の見櫓は見張り台から対象地域全域を見渡すことができること、半鐘の音が対象地域全域に伝わること、このふたつの条件を満たさなくてはならない。このように小さい火の見櫓はカバーする地域が広くない、ということが考えられる。隣の地域への伝達用ということも考えられる。このような推測が合っているかどうか・・・。


 


1284 飯島町七久保の火の見櫓

2021-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1284 上伊那郡飯島町七久保柏木 4脚44型 撮影日2021.05.22

 岐阜県輪之内町から帰る途中、時間的にまだ早かったので一般道で帰ることにして中央道を松川ICで降りた(午後2時過ぎ)。飯島町ではまだ火の見櫓をあまり見ていない。集落内の生活道路を走っていてこの火の見櫓と出会った。なかなか姿形の良い火の見櫓だ。すーっと下に向かって末広がり、脚がしっかり支えている。屋根と見張り台のバランスも良い。スピーカーやサイレンが付いていないのも好ましい。



別方向から全形を見る。外付け梯子、踊り場の半鐘の様子がこの方向からだと分かる。

屋根のカーブが絶妙。4隅に平鋼の蕨手が付いている。このくらいの巻き方が好い。



見張り台に吊り下げてある半鐘は表面がつるりんちょだが、踊り場の半鐘には乳や帯が付いている。こちらの方が古いと思われる。手すりの飾りのパターンがよく分からない。



脚部。消防信号板があるが、はじめからこのような状態ではなかったはず。後方の建物には「柏木地区高齢者ふれあい拠点施設」という館名板が掲げられていた。


 


1283 岐阜県輪之内町の火の見櫓

2021-05-23 | A 火の見櫓っておもしろい


1283 岐阜県安八郡輪之内町楡俣 3無33型 撮影日2021.05.22



 輪之内町大藪の道路またぎを見て、岐阜羽島ICに戻る途中でこの火の見櫓に遭遇した。やはり火の見櫓の美しさの条件に「櫓の末広がり」があることが分かる。消火ホースを引き上げる滑車を付けた大きな腕木が目立つ。見張り台の高さは9m弱暗いと思われるが、外付けの梯子を昇り降りするのは怖いと思う。



くるくる巻いた蕨手、それと同じ飾りが避雷針にもついている。見張り台は隅切りした3角形で、手すり子の下を外側にぷくっと半円形に曲げている。